人間知性研究―付・人間本性論摘要

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  • サイズ A5判/ページ数 285,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784588150364
  • NDC分類 133.3
  • Cコード C3010

出版社内容情報

主著『人間本性論』第一巻をよりよく書き直したという本書で,ヒュームは,因果論を深め,自由と必然,奇跡や摂理などを新たに論じた。『人間本性論摘要』を付す。

目次

人間知性研究(哲学の異なった種類について;観念の起源について;観念の連合について;知性の作用に関する懐疑的疑念;これらの疑念の懐疑論的解決;蓋然性について;必然的結合の観念について;自由と必然性について;動物の理性について;奇蹟について;特殊的摂理と未来(来世)の状態について
アカデミー的あるいは懐疑的哲学について)
付・人間本性論摘要

著者等紹介

ヒューム,デイヴィッド[ヒューム,デイヴィッド][Hume,David]
1711年4月26日生まれ。スコットランドを代表する哲学者。エディンバラ大学で学び、哲学やその他の分野についての執筆活動をするとともに、フランス大使秘書などに就く。ルソーとの交流とその破綻はよく知られている。1776年8月25日死去

斎藤繁雄[サイトウシゲオ]
1959年東洋大学大学院文学研究科哲学専攻(修士)修了。現在、東洋大学名誉教授、文学博士。専攻、イギリス哲学

一ノ瀬正樹[イチノセマサキ]
1957年生まれ。東京大学大学院哲学専攻博士課程修了。博士(文学)。現在、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部助教授。和辻哲郎文化賞、中村元賞受賞
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

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必然的結合の印象と観念の関係、論理を中心に。『摘要』と『知性研究』において、因果推論の印象や「感じ」の役割が違うように見える。『摘要』だけ、印象や感じが推論様式の意味にとられている場合が強い。一方『本性論』や『知性研究』では、印象や感じはあくまで、感覚や情念のような現象的性質を持っていると考えられているように見える。恐らく『摘要』の立場は、もう一方の立場に還元して考えられると思うけど、この差異には注意しておきたい。2013/08/02

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「偶然」及び奇跡論を中心に。2013/01/27

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「規則」、「格率」といった概念を中心に。具体的な内容を持つ規則は、『探求』においては消去されているが、それでも本性的原理ー人為的規則の対立関係は、『人性論』からずっと保持されている。動物、一般人と哲学者の対比関係からも、そのことは明らかである。問題は、ヒューム哲学において、その事実をいかに説明づけるかにあり、これは非常に興味深い問題になる。2012/10/25

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読み返し。やはり『人性論』に比べると、懐疑的実在論の論点が強いと感じた。奇跡論、宗教論は、ヒュームの隠れた前提が潜む部分なだけに面白い。観念説の枠組から外れる認識領域を、観念ideaではなく想念conceptionや思念notionで切り抜けようとするのは、Berkeleyに通じるものがある。2011/12/21

重度の悪文

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