叢書・ウニベルシタス
社会の法〈1〉

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  • サイズ B6判/ページ数 418p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588007675
  • NDC分類 321.3
  • Cコード C1336

出版社内容情報

東西の文献を渉猟しつつ法システムの細部を穿ち,法とその外部との間に潜む矛盾を暴く。法・人間・社会の関係を再確立する試み。

内容説明

法‐人間‐社会をつなぐ回路を再確立する、オートポイエーシス理論の新たな展開。

目次

第1章 法理論はどこから出発すべきか
第2章 法システムの作動上の閉鎖性
第3章 法の機能
第4章 コード化とプログラム化
第5章 偶発性定式としての正義
第6章 法の進化

著者等紹介

ルーマン,ニクラス[ルーマン,ニクラス][Luhmann,Niklas]
1927年ドイツのリューネブルクに生まれる。1968‐1993年ビーレフェルト大学社会学部教授。70年代初頭にはハーバーマスとの論争により名を高め、80年代以降「オートポイエーシス」概念を軸とし、ドイツ・ロマン派の知的遺産やポスト構造主義なども視野に納めつつ新たな社会システム理論の構築を試みる。90年前後よりこの理論を用いて現代社会を形成する諸機能システムの分析を試み、その対象は経済、法、政治、宗教、科学、芸術、教育、社会運動、家族などにまで及んだ。1998年没

馬場靖雄[ババヤスオ]
1957年、新潟県生まれ。1988年、京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、大東文化大学経済学部教授

上村隆広[ウエムラタカヒロ]
1964年、岡山県生まれ。1991年、京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、府立大阪女子大学人文社会学部助教授

江口厚仁[エグチアツヒト]
1959年、福岡県生まれ。1990年、九州大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。現在、九州大学大学院法学研究院教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

LM

3
【読書会】ルーマンの本はそういう傾向があるように思うが、簡単に知識が再構成されてとてもよかった。特に法システムにおける「正義」が偶発性定式として位置づけられていた点は興味深い。全体の論旨は明晰で、具体的なイメージも掴みやすいが、ルーマンの議論の前提で納得できないところもあった。たとえば、バイナリーコードが「合法/不法」とされている点は、——バイナリーコードの生成については論証が厚いが——なぜ合法と不法が選ばれたのかについては論証が薄く、たとえば「要件充足/不充足」などの代替案がありうるという議論があった。2021/09/13

madofrapunzel

1
★★★★☆ あ、あいかわらず難しい…。しかし本書は、凡そ法(システム、現象)に関するありとあらゆる論点を丁寧に取り扱っていて、それだけでも読むに値すると思いますo(^-^)o 第三章「法の機能」は比較的分かりやすいし、かつ重要。ネタバレすれば、法の機能=規範的予期の安定化、という定式ですな。 次巻の「法的論証」の章が楽しみ!2011/06/16

しーぽん

1
もっと評価されてしかるべきである。

抹茶ケーキ

0
システム理論の法への応用。システム理論概論から、コードとプログラム、機能、他の制度とのカップリング、進化の記述に進む。他の本と比べて洗練されているように感じるし、引用文献も多いので力を入れてるんだろうなと思った。2016/03/22

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