平凡社新書
生きるのがつらい。―「一億総うつ時代」の心理学

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  • サイズ 新書判/ページ数 230p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582852981
  • NDC分類 146
  • Cコード C0211

内容説明

この国の年間自殺者はもう何年も三万人を超えている。誰もが自分は「軽うつ」ではないかと疑いはじめている。この時代には確かに、私たちの生きる意欲を奪う何かがある。生きるのがつらい。もう、前向きになんか生きられない。そんな閉塞感が漂う世の中で、自分の苦しみにうまく対処し、身近な人と支えあいながら生きていくには、どうすればいいのか。反ポジティブシンキングの思想で語る、「一億総うつ時代」の心の処方箋。

目次

第1章 みんなつらさを抱えて生きている
第2章 つらさをつらさとして受けとめる
第3章 弱音を吐くのも生きる技術
第4章 ありのままの“今の自分”を受け入れる
第5章 身近な人がつらいとき
第6章 「助けあい、弱音を吐きあう関係づくり」の大切さ

著者等紹介

諸富祥彦[モロトミヨシヒコ]
1963年福岡県生まれ。筑波大学卒業。同大学大学院博士課程修了。明治大学文学部助教授。教育学博士。臨床心理士。日本トランスパーソナル学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しもふさ

5
努力しても報われない時代を生きていることをよく認識できた。そのような時代の中では「強くあること」よりも最適な生き方があることを示してくれたのは共感しました。ポジティブになりすぎないことは大切。うれしくても悲しくても感情をなるべくフラットにし、穏やかに暮らすことがいい。大切なのは勝つことではなくて生き残ること。2020/12/22

駒場

2
一億総うつ時代を生きていくために、自分はどう考えていけばいいのか、周囲の人が悩んでいた場合どうすればいいのか。自殺未遂を経験し現在は臨床心理士として働く著者が自身の感情への対処法やカウンセリング手法のエッセンスを語った本。つらさを認めること、弱音を吐ける人間になること、自身の中にうちなるセラピストをつくること、弱音を吐ける関係を構築すること。わかりやすい言葉で具体的に書いているので是非色々な人に読んで欲しい本2012/08/12

マルタ

1
ポジティブシンキングをばっさり否定しているようなタイトルですが、『あまり前向きに考えすぎない』という内容のつまった本。『おまえは何をしてもいいけど、何もしなくてもいいのだ』という著者の言葉に凄まじい開放感を覚えました。2013/05/15

あこ

1
うつについて解説し、ストレスや悩みとの付き合い方、向き合い方を書いた本。普段から行えることは多いけど習慣化できるかな…。分かりやすい言葉で書かれています。一緒に悩んでくれる友人がほしいし、悩んであげられる自分になりたい。2012/03/12

saburiman

1
悩む力がどんどん低下する、"何か"イライラし突然キレて、その結果多くの理解しがたい事件が起こる。毎回きちんと自分に向きあい悩めば同じ苦しみ不安が降りかかっても対処できるというのは当たり前のことかもしれないが、諦め感が蔓延しているのか、ある世代から世代へ伝えるべきことが伝わっていないのか。なんなんだろうか。自分自身に関しては悩みどころを勘違いして空回りすることが多い。でもそれをきちんと教えてくれる人はいるし、悩むべきときには一緒に悩んでくれる人がいる。だから私もうざいと思われながらも人の悩みには敏感でいたい2012/07/21

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