平凡社新書
そば学大全―日本と世界のソバ食文化

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582851526
  • NDC分類 596.3
  • Cコード C0239

内容説明

「蕎麦」ほど多くの日本人が蘊蓄を傾ける食べ物も少ないだろう。しかし、わが国独特のものと思われがちなソバは、実はアジアからヨーロッパにかけて広く栽培され、世界の人びとに古くから親しまれてきた懐深い食材なのだ。その本場信州で研究を積んだ「ソバ博士」が作物・植物としてのソバから説き起こし、知られざる世界のソバ食文化や日本のそばの歴史を案内、健康食品としてのパワーも紹介する、初の「大全」。

目次

序章 ソバとの出会い―私の研究歴
第1章 植物としてのソバ、作物としてのソバ
第2章 日本のソバとそば
第3章 世界のソバ食文化紀行
第4章 ソバの栄養と健康
第5章 日本「再発見」

著者等紹介

俣野敏子[マタノトシコ]
1932年京都市生まれ。京都大学農学部卒業、京都大学大学院農学研究科修了。農学博士。信州大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

デビっちん

14
ソバってお蕎麦とか蕎麦がきなど日本特有の食文化だと思っていましたが、海外でも様々な調理法があるんですね。日本が純粋にそばの香りを楽しむのに対し、欧州ではチーズやバター、ニンニクなどが混ざり合う香りの中から、そばの匂いを感じるようです。作物としてのソバは冷涼な気候に適し収穫までの期間が短い点で有利ですが、イネやムギなどと違い自殖性ではなく、脱粒性が悪く倒れやすい点などから生産効率は落第生です。そばは、すぐに手をつけず、表面の水分を少し乾かしてから、たれにつけてすすり始めるのが粋な食べ方なんだそうです。2016/07/06

おMP夫人

6
普段なにげなく食べているソバについて、広く浅く書かれています。ソバは育つ環境をそんなに選ばない作物だということは知っていましたが、ちゃんと育つにはけっこう高いハードルがある事を初めて知りました。誰かとおそば屋さんに行った時の、ちょっとした話のタネになりそうな事がたくさん書かれています。2012/03/20

金監禾重

3
そば食の歴史を知りたくて買った。「読んでいてストレス」という感想に共感。専門外の歴史の章など、無いほうがよかった。本書の半分近くを占める、世界の研究者と世界各地のそば食文化を語り合ったり、食べ比べたりする部分は楽しめる。学術書ではなく、ゆるいエッセイとして。2019/05/13

pierre-morgan

3
筆者は植物としてのソバの研究者。大変コンパクトな本なので,著者が考える植物としてのソバの特性,歴史,日本と世界におけるソバ食文化について十分に記述するのが難しいことは理解できます。が,そうだとしても,内容のあまりの散漫さには唖然とさせられます。学術的な記述を試みようとするところではわずか数行で「これ以上詳しく語る余裕はないので」と言って話題を中断し,欧州各国等の食文化ルポでは個人的な思い出話に酔い,文中やたらと「この点については後ほど詳しく述べる」と言いながら全然詳しい後述がないなど,読んでいてストレスが2010/05/22

takao

0
フランスのみならずイタリアでソバ粉料理がある。2017/03/14

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