平凡社ライブラリー
和魂洋才の系譜〈上〉内と外からの明治日本

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  • サイズ 文庫判/ページ数 434p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784582765854
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C0310

内容説明

明治日本の人々は、西洋の衝撃に対してどのように応答したのか。異質の文明との対比によって自己を認識し、個人として、また民族としての生き方を将来に向かって問いかけ、方向づけようとした、その努力の歴史を跡づける。明治という“豊富な過渡期”を縦横に考察し、“日本とは何か”を問うた画期的名著。

目次

第1部 非西洋の近代化とその心理(和魂洋才の系譜;西洋文明との出会いの心理)
第2部 非西洋の近代化と人種間問題(森鴎外と黄禍論―軍人、科学者、外国研究者の知的責任;白人の重荷と黄人の重荷―キプリングと徳富蘇峰;黄禍と白禍―アナトール・フランスの見方をめぐって;日本海海戦―ファレールの比較文化論的考察;戦時下の日本―クーシューが見た明治三十七年の東京 ほか)

著者等紹介

平川祐弘[ヒラカワスケヒロ]
1931年、東京生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得(比較文学比較文化課程)。『和魂洋才の系譜』で文学博士号。東京大学名誉教授。著書に、『ラフカディオ・ハーン―植民地化・キリスト教化・文明開化』(ミネルヴァ書房、和辻哲郎文化賞)、訳書に、マンゾーニ『いいなづけ』(河出書房新社、読売文学賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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