森のイングランド―ロビン・フッドからチャタレー夫人まで

森のイングランド―ロビン・フッドからチャタレー夫人まで

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  • サイズ A5判/ページ数 333p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784582474220
  • NDC分類 930.4
  • Cコード C0022

内容説明

緑の森の木の下で、耳を澄ませば聞こえてくる、ロビン・フッドの角笛が、チャタレー夫人の歓びの声が。文明の営みを映しつづけた森と〈空想の森〉の歴史。森では不思議が起こる。

目次

1 森はうやまわれ、そして破壊される―古代世界
2ロビン・フッドはシャーウッドの森を駆ける―中世
3シェイクスピアはアーデンの森の衰えを知る―近世初頭
4クロムウェルは森の歴史を二つに分ける―17世紀
5ウィンザーの森はざわめきをやめない―18世紀
6 ロマン派は広葉樹を愛す―ロマン主義時代
7 チャタレー夫人はロビン・フッドの森によみがえる―現代
終章 ゼウスの森はよみがえるか?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

印度 洋一郎

4
森を神域として崇めたドルイド教にも遡る、イギリスの文化の中に息づく「森」を文化的側面から考察。キリスト教の時代以前から、イギリスの人々は森を崇め、畏れ、その恩恵を受け、脅威を感じてきた。中世には、王権が御猟場として保護することで森は維持されたが、近世になると森はイギリス海軍の軍艦を作るための資源として、文字通り大英帝国の発展を担う。そして、産業革命は森の経済的価値を高騰させたり下落させたりした結果、保護された人工的な森が点々と残るのみ、となる。それでも、イギリス人の精神の中には、確実に「森」がある、という2012/11/28

きりぱい

4
ドルイド教VSローマ軍に始まり、政治的関わりから産業発展の影響まで、イングランドの森の歴史。日本が山に持つ霊的なものと同じで、イングランドはそれを森に持つ。比叡山=シャーウッドの森な感じ?ロビンフッド、夏の夜の夢、マクベスの森は動くだとか、赤ずきん(ドイツですが)や、緋文字のヘスタが逃げ込む森(アメリカですが)など、森が印象的な背景となる作品が色々挙げられ、その意味するところに触れると面白い。2010/04/23

0
★★1/22009/04/24

0
★★1/22007/05/01

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