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内容説明
社会は独特な技術や習慣を発展させるが、それらには視覚的な要素がある。…同様に絵画様式は、視覚上の技術や習慣に近づく手がかりを与え、さらにそれらを通して、その社会特有の経験にまで近づく手がかりをも与えてくれるのである。古い絵画は視覚活動の記録である。われわれはその記録を読むことを学ばなければならない。
目次
絵画の取引のしくみ（序論；契約および注文主による干渉；美術と材料〔画材〕；技術〔画家の技倆〕の価値；技術の認知）
クアトロチェントの眼（知覚の相対性；絵画と知識；認識方法；画像の機能；物語画；身体とその言語；人物像のパターン；色彩の価値；ヴォリューム；比例；道徳的な眼）
絵画とカテゴリー（言語と絵画；ジョヴァンニ・サンティと２５人の画家；クリストフォロ・ランディーノ；カテゴリー；結論）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ik
3
バークのイタリア・ルネサンスの文化と社会と併読。1972年発刊のニ著の読み比べは大変面白かった2017/06/10
よしの
2
とてもおもしろかった！レオナルド・ダヴィンチやボッティチェリなど巨匠の作品を前に、私たちは言い得ない何か神聖で神秘的な印象を持つが、その一方で、これらの絵画がその当時の人々の生活や慣習に根ざしたもっと世俗的な面を持つことに気づく。絵画を道徳的・精神的ではなく、社会史的に読み解いているこの本は、歴史関係や美術関係の人はもちろんのこと、そのどちらにも属さない人でも読んで分かるような親近感のある本であった。2016/08/05
ceto.
0
美術史の先生二人がこぞって名著と称するので気になって読んでみた。美術に関する内容で、ここまで「社会史」なものは読んだことがなかったから、著者の視点が新鮮で面白く読めた。(中古で入手)2012/11/06
