内容説明
うつ病は5~10人に1人が生涯に一度は発病するとされる心の病である。ストレスによってどのようにうつ病が発病し、そして治癒していくのか?本書は、その謎に迫る最新の神経科学的研究成果を網羅している。ストレスやうつ病の神経科学に関連する遺伝学、精神薬理学、免疫学、神経解剖学、ニューロイメージングなどの基本が自然に頭に入り、治療や研究の最前線まで、図を効果的に用いてわかりやすく紹介されている。心や脳が科学的に解明されはじめた今日、心の健康に対して科学的興味をもつ読者にとって、格好の入門的解説書である。
目次
気分と遺伝学
気分に関与する遺伝子と人生の運・不運
ストレス、ストレス、ストレス…!
ストレスと脳
ストレスとモノアミン神経系
脳細胞の誕生と死
モノアミン仮説再考
サブスタンスPとニューロキニン
免疫系と気分
免疫反応、ストレス、気分―最終の共通経路は存在するのか?
気分とうつ病の神経解剖学
快感、快感、快感…!
生物リズムと気分
うつ病解明の新たな展望
著者等紹介
功刀浩[クヌギヒロシ]
医学博士。1986年東京大学医学部卒業。1994年ロンドン大学精神医学研究所留学。1998年帝京大学精神神経科学教室講師。2002年国立精神・神経センター神経研究所疾病研究第三部・部長。専門分野、躁うつ病や統合失調症の生物学的研究。資格など、日本臨床精神神経薬理学会指導医、日本生物学的精神医学会評議員ほか
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