内容説明
外来文化であるキリスト教の信仰と、自然崇拝や祖先崇拝、妖精、龍などが交錯する「百鬼夜行」ともいうべき中世ヨーロッパの精神世界を、当時のテクストや豊富な図版とともに生き生きと描く異色作。
目次
第1章 怪人たち(異境の怪人たち;土着の民間信仰―巨人と小人;社会の周縁に住む者―野人、狼人;教会と怪人たち)
第2章 怪獣たち(教会に刻まれたもの;文書に書かれたもの;自然物や自然現象)
第3章 ドラゴンと蛇(動物神話の中のドラゴン(龍)と蛇
聖人とドラゴン
蛇女の伝説
神話、英雄伝説)
第4章 幽霊たち(キリスト教布教の時代;中世の死者祈祷と幽霊;幽霊を科学する―ゴシックの時代;幽霊の土俗化―中世末期;幽霊の姿形)
著者等紹介
杉崎泰一郎[スギザキタイイチロウ]
1959年東京生まれ。1989年上智大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程修了。専攻は西洋中世史。現在、中央大学文学部教授
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