白水Uブックス
装丁物語

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B40判/ページ数 292p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784560720899
  • NDC分類 022.57
  • Cコード C0295

目次

装丁で忙しくなり始めたころ
装丁と装幀
谷川俊太郎さんの本
文字について
装丁の依頼
丸谷才一さんの本
映画の本の装丁
先生たちの本
シリーズものの装丁
つかこうへいさんの本
紙の話
画材について
文庫のカヴァー
村上春樹さんの本
人の絵を使う
自著の装丁
言い残したこと
バーコードについて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

76
新聞の書評で紹介されていた。もとは、1997年の本のようだ。和田誠さんが自分が装丁した本とその裏話を語る。自分でも結構知っているものがある。和田さんが装丁した本ってなんか読みたくなってくるんだなぁ。最後の章の、バーコードへの怒りは、装丁家としての美意識の高さだと思う。今は当然のようにバーコードは入ってしまっているけれど。2020/04/03

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

45
子供の頃から、僕が興味を持つ先に和田誠さんはいました。(敬称略)星新一、遠藤周作、谷川俊太郎、丸谷才一、椎名誠、アート・バックウォルド、カート・ヴォネガット、つかこうへい、阿刀田高、村上春樹の翻訳小説(カーヴァー、アーヴィング)ほか多数。僕のアイコンも和田さんが手掛けた本の表紙。作家や編集者とのエピソードを交えて作品を語っている本です。文字や紙、道具などの濃~い解説もあり“職人”の仕事ぶりが伺えます。出版業界が今より幸せだった時代の空気感。和田さんには仕事に向かうこと自体が一つの物語だったのでしょうね。2014/06/18

TakaUP48

32
著者の似顔イラストは好きだ!それぞれの人の特徴を線1本で表して描くテクニックは凄い!小学校の担任の一言で、政治漫画・清水崑に傾倒。和田誠の基が生まれたという。ガリ版が懐かしく思えた!筆者は、イラストレーターよりグラフィック・デザイナーだという。自分の絵も他人の絵も、子どもの絵までも使って装丁する。デザインや字体、文筆家と関わる話が次から次と飛び出す。そう言えば、外国に文庫ってあるのだろうか?バーコードと装丁との論争も鋭い!ちなみに、この本の表紙4には、バーコードがなかった!美術と販売のバランスは難題だ。2020/07/01

kayo

30
1997年12月発行。谷川俊太郎さんとの絵本、星新一さんのショートショートの表紙などからイラストレーターなのはもちろん承知でしたが、装丁まで関わっておられるとは知りませんでした。手がけた本の幾つかは目にしたことがあり、またこれもそうだったのかという本も多数。紙や筆記具、着色画材、フォントや配置のデザイン案などの細かな記述が道具好き&デザイン好きには興味津々で、微に入り細に穿ち本が形を成すため熟考される和田さんの仕事ぶりに惚れ惚れしました。生まれ変わったら私も装丁に関わる仕事をしてみたいなぁ。2022/04/14

emi

22
装丁についてのエッセイ。最初は口語体の文章に読みづらさを感じていたのに、どんどん面白くなって気づけば読了していました。装丁について詳しく知る事ができ、かなり勉強になりましたが、長く装丁をされてきた方から見た出版事情についての和田イズムに、なるほどなぁと。バーコードについては私も随分不粋なものを結構大きくのせるなぁと思っていたので、やはりデザイナーからすれば邪魔な存在なのだなと再認識。本の構造を知ってからは、表紙をじっと見つめ、触って、裏表紙まで堪能するようになりました。本をゆっくり味わいたくなる本です。2014/12/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/382926
  • ご注意事項