目次
第1部 ドイツおよび他の近代法秩序へのローマ法の継受
第2部 ローマ法の基礎―古代の農耕的集落ラティウムLatiumの構造およびヘレニズム時代に継受された法理論における
第3部 人の法
第4部 各種の人の財産
第5部 訴権および司法上の権利保護の概要
著者等紹介
河上正二[カワカミショウジ]
1953年生まれ。1975年金沢大学法学部卒業。1982年東京大学大学院法学研究科にて学位取得(法学博士)。千葉大学法経学部助教授、東北大学法学部助教授を経て、1993年より東北大学法学部教授として民法講座を担当。現在、東北大学大学院法学研究科教授
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感想・レビュー
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こずえ
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民法の存在意義についてかなり真面目に考察している。 法制史や法思想専攻している学部3・4年生のゼミとかで読むのがいいんじゃないかなぁ・・・しっかり読むと時間かかります
SEKOIYA
0
流し読み。これがオリジンか。2011/10/07
モッチー
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ドイツの大学における「ローマ法史」講義案の翻訳書。翻訳書といっても、民法学者の河上教授が注釈や補講をかなりの分量で加えている。この注釈や補講のおかげで、ローマ法の諸概念と、現代の日本民法とのつながりが格段に理解しやすくなっている。本書の叙述の特徴は、ローマ法におけるSabinianiとProculianiの二学派の対立を、自然法に依拠して「実質的正義」、「衡平」、「信義」を重んじる法解釈と、「制度としての法」における形式と論理を重んじる厳格な法解釈との対立として整理・強調する点にあるといえようか。2020/07/27