出版社内容情報
《内容》 触法精神障害者に施行される刑事精神鑑定制度について,精神医学・法律学などによる理念,および,具体的な実務を解説し,さらに統合失調症や気分障害など各精神疾患別に実例も提示して言及する.また,外国の精神鑑定制度や司法上の心理学研究も紹介する.
《目次》
1 刑事精神鑑定の方法
刑事精神鑑定の歴史と現状―争点と課題
精神医学からみた刑事責任能力
精神鑑定と再犯予測
医療観察法と精神鑑定
制度の概要と精神鑑定の役割
申立てのための精神鑑定
審判における精神鑑定
精神鑑定と人権
被鑑定人の人権保護
精神鑑定と誤判・冤罪
2 刑事精神鑑定の実際
刑事司法手続きと精神鑑定
鑑定面接
脳器質的検査
遺伝学的検査
心理アセスメント
飲酒試験,薬物負荷試験
鑑定書作成,証人尋問
鑑定における治療
精神鑑定と疾患分類・診断基準
3 各種精神疾患と刑事精神鑑定
統合失調症,妄想性障害
気分(感情)障害
アルコール精神障害
薬物精神障害
外傷性ストレス関連の刑事(民事)の精神鑑定にかかわる診断の問題
解離性同一性障害(多重人格)
精神遅滞
行為障害,多動性障害
人格障害―理論と実践の批判的考察,将来的展望
パラフィリア
てんかん
睡眠障害
拘禁反応
虚偽性障害,詐病
4 諸外国における刑事精神鑑定
イギリス
ドイツ
アメリカ―訴訟能力の判定
フランス
カナダ―司法システムと精神鑑定
イタリア―保安処分と精神鑑定
5 刑事精神鑑定の周辺
供述心理学
司法心理学
司法神経心理学
マスコミ報道からみた精神鑑定
内容説明
刑事事件と精神鑑定をめぐる法律制度、理論、鑑定の実際的手法、各種の精神疾患における問題点などが現代的視点から多角的に解説。
目次
1 刑事精神鑑定の方法(刑事精神鑑定の歴史と現状―争点と課題;精神医学からみた刑事責任能力 ほか)
2 刑事精神鑑定の実際(刑事司法手続きと精神鑑定;鑑定面接 ほか)
3 各種精神疾患と刑事精神鑑定(統合失調症、妄想性障害;気分(感情)障害 ほか)
4 諸外国における刑事精神鑑定(イギリス;ドイツ ほか)
5 刑事精神鑑定の周辺(供述心理学;司法心理学 ほか)
著者等紹介
松下正明[マツシタマサアキ]
東京都立松沢病院院長
中谷陽二[ナカタニヨウジ]
筑波大学大学院人間総合科学研究科教授
山内俊雄[ヤマウチトシオ]
埼玉医科大学学長
山上皓[ヤマガミアキラ]
東京医科歯科大学難治疾患研究所犯罪精神医学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。