内容説明
本書は、環境変化と会計の関係を考えるため、具体的には金融環境の変化と会計上の認識・測定問題を取り上げて、さまざまな角度から検討を加えている。とりわけ重視しているのが、経済問題を会計的に見るということである。会計が環境に適用するためには会計制度もまた可変的でなければならない。そのため、現行の会計制度についてその内容を解釈するだけでは十分でない。そこで、本書では、会計学の基礎的な問題を考える際の主要な論点をとりまとめた。
目次
第1章 金融環境とわが国会計制度
第2章 金融取引の勘定による表現
第3章 債権者保護と資産評価
第4章 投資者保護とディスクロージャー制度
第5章 相場変動下の貨幣評価
第6章 換算と再評価の計算による理解
第7章 国際経営と為替変動の会計問題
第8章 金融主導経済下における企業会計