出版社内容情報
変貌する支払決済システムを歴史的、理論的に解明。貨幣信用理論の通説を検討し貨幣流通法則の支配を強調するとともに、銀行信用の構造を支払決済システムを軸に再構築する。
内容説明
銀行の本能的機能は何か。金融制度における銀行の特殊性は奈辺にあるのか。貨幣信用理論の通説を検討し、貨幣流通法則の支配を強調するとともに、銀行信用の構造を支払決済システム(債務の貨幣化→信用の貸付・信用創造)を軸に再構築する試み。
目次
第1章 貨幣・信用論の起点―不換銀行券=不換国家紙幣説の帰結
第2章 高須賀貨幣論とマルクス『経済学批判』の鋳貨論
第3章 マルクスの貨幣形成論
第4章 周辺部貨幣史と貨幣論
第5章 信用貨幣・信用創造・信用制度
第6章 川合一郎氏の銀行信用論―利子生み資本視角から商業信用論視角への転回
第7章 「信用論への蓄積論の復位」説批判―生川栄治氏の信用論批判
第8章 銀行信用論―支払決済システムの生成
第9章 中央銀行―支払決済システムの確立