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内容説明
「プラハの春」の翌1969年、ストックホルム。アイスホッケー世界選手権でチェコスロバキアはソ連と激突した―。チェコ人にとってのホッケーの意味を追求した傑作ノンフィクション。第9回開高健賞奨励賞受賞。
目次
INTRODUCTION ホッケーが始まる!1 スパルタ・プラハへ
2 革命とイデオロギーとホッケーと
3 ミロスラブ・クネシュ
4 イージー・クロチャック
5 スタニスラフ・ベルゲル
6 ボフスラフ・チージェック
7 インディフ・オルタとユーリー
8 イージー・ホレチャック
9 ヨゼフ・ホレショフスキー
10 フランティシェク・ポスピシェル
11 ニュンブルグでの光景
ENDING チェコ対ロシアふたたび
著者等紹介
曽我部司[ソガベツカサ]
1958年、札幌生まれ。札幌東高校卒。91年より取材活動を開始。93年、パプアニューギニアで食人習慣が残るフリ族を、また94~95年には旧ユーゴスラビアの民族紛争を取材。95年以降は主にプラハと札幌で活動、その間の取材が本書に結実し、第9回開高健賞奨励賞を受賞した
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感想・レビュー
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sasha
6
「人間の顔をした社会主義を掲げたプラハの春。それはソ連を主体とするワルシャワ条約機構軍によって弾圧された。チェコスロバキア全土が戦車で蹂躙され、チェコスロバキアの人たちはあらゆる自由を失った。しかし、翌1969年、ストックホルムで開催されたアイスホッケー世界選手権でソ連に勝利した日、人々は「ソ連に勝ったっ!」と快哉を叫んだ。大国の弾圧の下で生きた人々の、ホッケーに対する特別な思いは分かった。だが、他の国のホッケーを貶めちゃいけないよ。そんなことしなくても、チェコホッケーの素晴らしさは伝わるのだから。2014/06/26