出版社内容情報
久しぶりに本屋に行ったら、新刊本のコーナーに、『セリーヌ』（六八〇〇円）と『ジョイスⅡ・オブライエン』（六三〇〇円）の『筑摩世界文学大系』の新しい本が二冊ならんでおり、「第９０回配本（最終回配本）全巻完結！）の帯がかかっていたのでびっくりした．．．．．。（立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』231頁、より）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エンピツ地獄
3
映画を観ててもそうだけど、惨事の派手さに魅了されているにしろ、仮にそれがユダヤ人の商才の賜物であったにしろ、「文体だけが残る」というのは最高の皮肉であると同時に重たい事実だと思う。ヌーヴォーロマン以後、全部の小説がヌーヴォーロマンみたいになってたら今頃小説なんか読んでねえよと、丁寧にツッコんでもらう必要はないけど、世間が結局何を観たり読んだりしているのかということを、自らの杭だけが外にあるかのように打ち込むのはもうただ野蛮な行いでしかないのかもしれないと、原一男に学ぶってのは「どうでえ！童貞！」2015/02/01
月
0
「城から城」「北」「リゴドン」の戦後亡命三部作を収録。……と！の多用が特徴的な、文の形態を成さない小説作品。2013/11/29
Shinsuke Mutsukura
0
「城から城」、「北」、「リゴドン」とあったが、「リゴドン」以外は、読みにくくて仕方なかった。 「なしくずしの死」と「虫けらどもをひねりつぶせ」が面白かったから読んだが、もういいやお腹一杯です。 とにかく、戦争なんていい加減なもんですよ。フランスもヴィシー政権時代の「労働、家族、祖国」のほうが今の「自由、平等、友愛」なんていうインチキ臭い標語よりマシじゃねぇかと思ってしまう。現にフランスはインチキだからな。 これも問題発言？ あと、黄色人種の時代が来るってのは、今のことかい？2020/06/11
