ちくま学芸文庫<br> 奇想の図譜

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ちくま学芸文庫
奇想の図譜

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  • サイズ 文庫判/ページ数 306p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480089090
  • NDC分類 721.025
  • Cコード C0171

内容説明

日本の美を貫くモチーフはなにか。『奇想の系譜』でセンセーションを巻き起こした当代一の美術史家が、縄文土器以来の歴史を渉猟しつつ、日本美術の独創的なおもしろさを掬いとり、その源泉を探る。をこ絵、絵巻、屏風絵から若冲、白隠、写楽、北斎の作品まで、そこに伏流する日本人の好奇心、奔放で闊達な「あそび」の精神、現世を金色の浄土に変化させる「かざり」への情熱を縦横に論じる。奇想から花開く鮮烈で不思議な美の世界へ読者をいざなう、刺激的な日本美術案内。

目次

1 自在なる趣向(北斎のワニザメ;波の変幻;浮世の眺め―舟木家本「洛中洛外図」;「からくり」のからくり)
2 アマチュアリズムの創造力(若冲という「不思議の国」―「動植綵絵」をめぐって;稚拙の迫力―白隠の禅画;写楽は見つかるか?―ある架空の問答)
3 「かざり」の奇想

著者等紹介

辻惟雄[ツジノブオ]
1932年、名古屋市生まれ。美術史研究家。東京大学大学院美術史博士課程中退。東京国立文化財研究所美術部技官、東北大学文学部教授、東京大学文学部教授、国立国際日本文化研究センター教授、千葉市美術館館長、多摩美術大学学長などを歴任。ユニークな視点で、従来あまり注目されてこなかった日本人の美意識、日本美術におけるエキセントリックな表現や「かざり」「アニミズム」などの遊びの精神の発掘を行なう
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zirou1984

20
自伝曰く『奇想の系譜』の姉妹版を狙ったつもりの気ままなエッセイで、当時の売れ行きはさっぱりだったと自嘲しているが、個人的にはこっちの方が好きかも。からくり・若冲・かざりを中心としたポップな作品が肩の力が抜けた文体で取り上げられており、白隠と仙厓を代表とするラブリー禅画について言及されているのもポイント高い。「見立て」の思考方法が日本的であるという指摘は意外であり、奇想という主題が本書において"あそびとかざり"というおもしろさに昇華されており、日本美術とエンタテイメントが接続される驚きに満ちている。2019/01/06

sputnik|jiu

16
白隠目当てで読んだ。日本美術史を「奇想」というキーワードで体系化した、非常にアグレッシブな著作。「芸術=美しいもの」的な思考停止な考え方を吹き飛ばしてくれる。シンメトリーなものが好まれる西洋美術に対して、日本美術の造形の異様さが浮き彫りになっており、とても興味深かった。白隠はもとより、曽我蕭白と伊藤若冲がスマッシュヒット。特に若冲、気持ち悪すぎる。次につながる好い読書。2013/03/31

サイバーパンツ

12
奇想の系譜はその名の通り奇想の作家たちの系譜を辿るものであったが、本書は図譜であるため、国境も超え、縦横無尽に奇想の作家たちの作品に触れていく。前著に比べると知名度が落ちるが、こっちも面白い。北斎の絵なんて完全にマンガとかアニメーションの世界だよ。躍動感とガジェットの詰め込みようが半端ない。2016/07/04

Noelle

7
「奇想の系譜」の姉妹編とはいえ、体は異なる。前書の江戸の奇想画家の個性的な仕事に対し、こちらは日本美術が内包するおもしろさ、遊びの精神を古今東西縦横無尽にその源流を探る。美術のみならず、文化史的に概論しているのがとてもわかりやすい。北斎、白隠、若冲もだが、最後の飾りの奇想の章はまさに、バサラから荘りの文化のありよう、かぶく風流、見立ての文化、陰陽の風流ときては、なんだか全て説明されたかのようで、とても納得。これ30年前の本。今の流行りの美術展なんて、やっと辻さんに追いついたということ?文庫で復刻されて◯。2018/03/09

時代

6
ちょっとマニアック過ぎました。ついていけなかったわ△2024/04/21

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