ちくま新書
住宅喪失

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  • サイズ 新書判/ページ数 219p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480062154
  • NDC分類 365.3
  • Cコード C0236

内容説明

震災から十年。変貌するこの国の住宅政策を鋭く撃つ衝撃の書。各政党への住宅政策アンケート付。

目次

第1章 「人が住まいを失うとき」
第2章 地すべりを起こす雇用
第3章 住宅ローンの新たな戦略
第4章 マンションを追われて
第5章 日本の住まいはどこへ行く
第6章 迫り来る列島大地震
補章 住宅に関する政党アンケート

著者等紹介

島本慈子[シマモトヤスコ]
1951年大阪生まれ。京都府立大学文学部卒業。「月刊奈良」「読売ライフ」編集部を経てノンフィクション・ライターに。2001年4月から2002年3月まで、関西テレビ「ほっとカンサイ」のキャスターも務める
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おらひらお

5
2005年初版。普通の人にも住宅喪失の危険性があることを指摘した本です。確かにマンションの建て替えなどは難しい問題ですね・・・。普通の人は普通に暮らせる世の中になってほしいものです。2012/11/18

す○○

1
終身雇用が崩壊した今、ローン負担を敬遠し持家より賃貸を選ぶのは堅実で賢明な選択と思う。しかし巷間聞こえてくるのは最後のチャンスとばかりに購入を煽る喧しい文句ばかり。本書は雇用問題を併記し住宅問題の本質に迫る啓蒙的な良書。マンション建替問題は未だ解決はなされず、その後の東日本大震災では施工の質だけでなく立地によるリスクもつきつけられた。人間を部品としか見ない政財界の老獪の我欲を起点とする住宅政策に踊らされず、個々人が今の日本で多額のローンを背負い家を持つことの価値とリスクを真剣に考えないといけないのだろう。2013/07/13

keepfine

0
アメリカと並んで、先進国では例外的に「持家政策」をとってきた日本。弱者への低利融資を行える住宅金融公庫を廃止し、他方で安価な公共賃貸住宅も十分に用意せず、「貧乏人がまっとうな住宅に住めない」国になっていることを嘆く。 阪神淡路大震災を軸にマンションの問題点を指摘。住宅「無策」を徹底して批判する。また、持家政策を良くも悪くも支えてきた長期雇用を、日本社会が捨てようとしていることをあぶり出している2011/12/262014/06/09

はにゅ

0
「食う寝るところにすむところ」っていう、生活の根本が崩れたら・・・早川和男「住宅貧乏物語」(岩波新書)の時代から、あんまり変わってないような気がします。2007/06/09

アルゴン

0
★★★☆  小泉首相の頃の本で、雇用についても少しふれられています。区分所有法の話などはひとごとではないですねえ。2013/04/02

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