内容説明
一九〇五年の奉天会戦から一九三九年のノモンハン事件に至る三四年間は、国家改造計画から共産主義思想まで、日本が内発的な改革に呻吟した時代だった。しかし結局、軍部の専制を防げず、敗戦という悲しみと汚名の結末を迎えることになる。自己改革が失敗に終わった原因はどこにあったのだろうか。
目次
第1篇 二〇世紀前半の日本への旅の準備
第2篇 奉天からノモンハンへ(ジェネラリストが消えるとき;組織が自己改革力を失うとき)
第3篇 現在への視座(「政か官か」からの脱却;改革の時代の世代論)
著者等紹介
斎藤健[サイトウタケシ]
1959年生まれ。東京大学経済学部卒業。83年、通商産業省(現・経済産業省)入省。資源エネルギー庁石油部流通課などを経て、91年、ハーバード大学ケネディ行政大学院で修士号を取得。94年より、通商政策局米州課で自動車交渉など日米交渉を担当。その後、大臣官房秘書課人事企画官、通産大臣秘書官などを経て、現在、内閣官房行政改革推進事務局企画官
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