内容説明
ユング派の心理療法家である著者は、さまざまな病気に苦しんだ経験から、症状の背景にある元型的な物語を見抜き、そのイメージの中に深く入っていくことを提唱する。
目次
猫が死んだ日
こころの現実
庭の草取り
癒しの奇跡
魂を生きる
車椅子
スピリット・ガイド
胸の痛み
症状の背景にあるイメージ
もしありのままの自分を好きだったら?
物語について
力に関すること
再び力に関すること
戦慄と恍惚
血だらけの口
不安の症状
発疹
問題なのか、力なのか?
筋書きを変化させよう
そして闇の後に
著者等紹介
クラインヒーダー,アルバート[クラインヒーダー,アルバート][Kreinheder,Albert]
1913年~1990年。米国ニューヨーク州生まれ。シラキュース大学修士課程修了(英語)、クレアモント大学院大学博士課程修了(臨床心理学)。ロサンゼルスで心理療法家(ユング派)として個人開業しながら、ロサンゼルス・ユング研究所の発展に尽力。ロサンゼルス・ユング研究所元所長。からだの症状に対して「能動的想像」を適用したことで知られている
青木聡[アオキアキラ]
1968年生まれ。上智大学大学院文学研究科心理学専攻博士後期課程満期退学。現在、大正大学人間学部人間福祉学科(臨床心理学専攻)専任講師。臨床心理士。山王教育研究所スタッフ
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感想・レビュー
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チャンドラーローレンスジュニア
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病気は単に物理的な体が起こす現象ではなく必ずこころの動きが伴っている。自分の人生のあり方がバランスを欠いていたり、本来の自分らしい方向から外れていたりすると病気という形で現れるということか。人の存在は常に自分の存在の中心"自己"に向かっていく力に動かされる。 自分もこれとはっきり言える原因がわからぬままいろいろな症状に苦しむ身として、自分の人生、考え方、感じ方、本来の願望情熱をどこまで生きられているかを考えさせられる本。本で紹介されている自分の病を擬人化して対話する「能動的想像」やってみたいと思います。2021/09/10