感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てっき
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同著者の『支配の諸類型』の注釈で紹介されていて気になったので購入した一冊。内容は『宗教社会学論文集』の一部の抜粋であり、古代から20世紀初頭までの中国の社会構造・文化や宗教への取組などから、官僚や読書人などによる権力構造がどのように変遷したのかを分析したのち、その中でも儒教の果たした役割とその思想、そして派生である道教について考察し、プロテスタントとの差異と類似点を論じたもの。西洋から見た中国の哲学、というのは非常に興味深く、自身がある意味当たり前と感じて考察しない事象に対する考察は一見の価値あり。2020/10/24