出版社内容情報
邦楽改良,モダン芸者,大阪文化,レコード産業,新舞踊,宝塚,戦時活動……大正昭和に沸騰するさまざまな改革の波。近代文化の変遷と「日本」アイデンティティを再検証。
内容説明
邦楽改良、モダン芸者、大阪文化、レコード産業、新舞踊、宝塚、国民劇、戦時活動…大正・昭和期に沸騰するさまざまな改革の波。その試行錯誤の諸相を照射し、日本近代文化の変遷のありようと「日本」アイデンティティを再検証する試み。
目次
もう一つの日本文化
第1部 「近代化」のもう一つの道―「邦楽改良」と「日本文化」アイデンティティ(「東洋」と「西洋」のはざまで―「新日本音楽」をめぐる言説にみる「日本」表象;花柳文化の「近代」とレコード産業―芸者はなぜ「裏文化」の住人になったか?)
第2部 大阪文化ともう一つの「日本近代」(坪内逍遙のみた大阪―宝塚・歌舞伎・上方舞の出会った場;洋楽受容史再考―大阪からのまなざし;地場産業としてのレコード会社―ニットーレコードと大阪の音楽文化)
第3部 宝塚歌劇と「もう一つの近代化」断章(日本舞踊とモダンダンスの「異文化接触」―宝塚少女歌劇における楳茂都陸平の活動;「宝塚アイデンティティ」の形成とオリエンタリズム―一九三八年・宝塚のベルリン公演;近代国家日本の「国民劇」―宝塚と東宝の「戦時体制」)
著者等紹介
渡辺裕[ワタナベヒロシ]
1953年、千葉県生まれ。83年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程(美学芸術学)単位取得退学。東京大学助手、玉川大学専任講師、大阪大学助教授を経て、現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授(美学芸術学)。著書に『聴衆の誕生』(1989年、春秋社、サントリー学芸賞)など
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横丁の隠居
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笠井康平