内容説明
ここに一つの町がある。この町では、いまから約30年前、地域をみ、自分をみつめる活動が、青年たちの間で行われた。そしていま、ふたたび、青年たちの活発な運動が展開されている。この町とは、宇都宮市と水戸市のほぼ中間に位置する栃木県茂木町である。30年前の活動は、笹島保の名とともに、全国の社会教育活動家、研究者に知れわたった。
目次
第1章 いま、社会教育を問う
第2章 いま、「地域と教育」を問う―茂木をとりあげた意味
第3章 茂木町の経済と社会と政治
第4章 地域青年団における学習活動の展開―1950年代後半から60年代前半を中心として
第5章 地域的教育思想の形成と展開―「茂木式経験主義」理論を中心に