内容説明
刑法39条の解釈論としての責任能力の本質とその判断基準。精神の障害概念の再構成を図り、認識・制御能力を主体論と可能性論に分ける構造・本質論を提示し、そこから責任能力の判断基準を解明する。
目次
第1章 責任(能力)と予防の関係
第2章 責任能力制度の位置づけ―精神の障害の要件
第3章 認識能力と制御能力の要件
第4章 限定責任能力・心神耗弱
第5章 責任能力判断の事実的基礎と規範的判断
第6章 責任能力の具体的判断
著者等紹介
安田拓人[ヤスダタクト]
1970年(昭和45年)三重県生まれ。1993年(平成5年)京都大学法学部卒業。1997年(平成9年)京都大学大学院法学研究科博士後期課程民刑事法専攻中途退学。同年、金沢大学助教授(法学部)。2001年(平成13年)大阪大学助教授(大学院法学研究科)。専攻は刑法学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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