「英文学」とは何か - 新しい知の構築のために

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  • サイズ A5判/ページ数 252p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784327481445
  • NDC分類 930.7
  • Cコード C1090

出版社内容情報

今、なぜ、どのように「英文学をやる」のか?

 20年前といまとでは、「英文学」は大きく変わっている。これからイギリス文学やアメリカ文学を研究しようという人、いま研究している人、また「文学研究」とは何かを知りたい読者のために、現在、「英文学」とは何をする学問なのかを、最新の考え方に基づいて紹介する。「英文学」に正しい答えはあるか?といった疑問から、文学理論とは何か?「英文学」で何を読むか?学際的な研究とは?といった疑問にまで、明快に答えてくれるガイドブック。

序 論
第一部 いかに読むか
 第1章 英文学はどこから来たか?/第2章 いま英文学をやること/第3章 英文学と「正しい解答」/第4章 批評的態度
第二部 何を読むか
 第5章 文学・価値・正典/第6章 シェイクスピアを研究する
第三部 読みと意味
 第7章 作者は死んだ?/第8章 隠喩と比喩的表現/ 第9章 物語と終結
第四部 英文学研究・・・?
 第10章 イギリス的・国家的アイデンティティと文化遺産/第11章 英文学・文学・政治/第12章 学際的英文学
結 論 英文学の重要性
参考文献/訳者あとがき/索 引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

viola

4
えっ、もしや、テリー・イーグルトンの親戚・・・?と思いましたが、よく見たら「イーグルストン」。綴りが違います。なぜ英文学を勉強(あるいは研究)するのか。なぜイギリスではシェイクスピアが必修で、嫌でも学ばねばならないのか。教師としてその理由を何と答えるのか。そして、どのように英文学を「やる」のか。英文学はやはり基本になってきますし、現代批評理論も多く取り扱っているため米仏露文学あたりの方にもお勧め。訳者補注がとても充実しており、しかも章ごとにあるのが見やすくて嬉しい。2011/12/22

7ember

1
個々の批評理論についてではなく、どうして英文学に批評理論が求められるようになったのかについて書いた本。理論系の本に慣れ親しんでからだと雑駁な印象を受けるかもしれないが、論点整理のためには役立つ。批評理論(クリティカル・セオリー)の知識を持っていながら文学というディシプリンそのものへのクリティカルな視点を欠いていると「残念な感じ」になってしまうので、そういう惰性に陥らないための清涼剤として読むといいと思う。2014/06/19

Nobody1

1
英文学の歩んできた道を辿っていく。各章末の要約や参考文献など非常に親切なつくり。私達は、自分がいかに文学を読んだのかを考えることで自分自身、他者、社会、世界について抱いている信念を問い直すことになる。2013/08/28

asaXD

0
英文学についてがテーマではあるけれど、文学や国語科目を学ぶ・教える人全般にとって為になる本だと思う。「英文学」とはどういうものなのか、伝統的な解釈に対する現代批評の導入的な内容が示されている。専門にしている人には物足りないかもしれないが、分かりやすく読みやすい。自分が今「文学をしている」方法を見直し、今後どのようにテキストと向き合っていくかを考えるきっかけに良いと思う。2010/08/29

Kanou Hikaru

0
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