出版社内容情報
写真の登場を経て絵画はものの再現から離れていく。印象派、後期印象派(ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ)につづき20世紀には表現主義、キュビスムという動きが現れる。ともに「芸術は表現だ!」と各々色と形で絵画を自己主張した。その延長上にカンディンスキー、モンドリアン等の抽象画が誕生。最終的に「色のぬられた平面」が絵画の定義となる。写真、映画、舞踊演劇、音楽の分野でも、各々に日常性/身体性/音などにこだわり、純粋性を探究。
「芸術のための芸術」が頂点に達する一方、近代化、大衆化の流れの中でモノの有用性、商品性を追
【目次】
序章 造形芸術の理念
第1章 絵画からの出発
第2章 純粋をめざす絵画
第3章 平面とイリュージョン
第4章 写真の芸術性
第5章 映像表現の可能性
第6章 ダンス・パフォーマンス
第7章 彫刻の実験
第8章 デザインの思想
第9章 工芸論
第10章 素材への執着
第11章 現代建築の冒険
第12章 都市と環境デザイン
参考文献
あとがき
図版一覧
美術史略年報・現代
内容説明
純粋性を追求し「色の塗られた平面」に至る絵画、写真・映像の冒険、身体性を追求するダンス。純粋化の対極では、近代化・大衆化をうけデザインが浮上し、彫刻・工芸・建築は素材を試行。進行する都市化・環境破壊など20世紀文明の奔流を捉えたアート・ナウ。
目次
造形芸術の理念
絵画からの出発
純粋をめざす絵画
平面とイリュージョン
写真の芸術性
映像表現の可能性
ダンス・パフォーマンス
彫刻の実験
デザインの思想
工芸論
素材への執着
現代建築の冒険
都市と環境デザイン
著者等紹介
神原正明[カンバラマサアキ]
1952年大阪に生まれる。神戸大学大学院文学研究科修了。西洋美術史・図像学専攻。現在、倉敷芸術科学大学大学院教授。著書に『ボスの「快楽の園」を読む』(第13回倫雅賞・河出書房新社)など
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