出版社内容情報
1880年代から1920年代にかけて書かれた論争的な論文・講義録・書評等13篇を収録する。批判の相手は、カントール、フッサール、シュレーダー、ヒルベル等、当時の有力な数学者・哲学者である。どの著作も特殊な数学論文というわけではなく、テーマは集合の概念、心理主義、定義と公理の役割といった、数学の基礎に関わるものばかりである
【目次】
慣性法則について[1891]
返答―『算術の基礎』へのカントール氏の批評に対して[1885]
書評 のカントール氏の「超限に関する理論」について[1982]
E.G.フッサール『算術の哲学』Ⅰの批評[1984]
E.シュレーダー『論理代数講義』における幾つかの点についての批判的解明
[1895]
幾何学の基礎について[1903]
幾何学の基礎についてⅡ[1903]
幾何学の基礎について[1906]
シェーンフリース「集合論の論理的パラドクス」について[1906]
数学における論理[1914春]
数学と数学的自然科学の認識源泉[1924/24]
数と算術[1924/24]
算術の基礎づけにおける新たな試み[1924/24]
編者解説(飯田隆)
編者あとがき(野本和幸)
索引
内容説明
当時の有力な数学者・哲学者を相手に、1880年代から1920年代にかけて書かれた論争的な論文・講義録・書評など13篇を収録する。
目次
慣性法則について
返答―『算術の基礎』へのカントール氏の批評に対して
書評 カントール氏の「超限に関する理論」について
E.G.フッサール『算術の哲学』1の批評
E.シュレーダー『論理代数講義』における幾つかの点についての批判的解明
幾何学の基礎について
シェーンフリース「集合論の論理的パラドクス」について
数学における論理
数学と数学的自然科学の認識源泉
数と算術
算術の基礎づけもける新たな試み
著者等紹介
フレーゲ,G.[フレーゲ,G.][Frege,Gottlob]
1848‐1925。ドイツの論理学者・数学者・哲学者。イエーナ、ゲッティンゲンで主として数学を学び、ゲッティンゲンで博士号、イエーナで教授資格を獲得。1918年の引退までイエーナ大学の数学嘱託教授(ツァイス財団の間接的援助による、冠講座教授に相当)。『概念記法』(1879)により現代論理学を創始。『算術の基礎』(1884)、『算術の基本法則』(1〔1893〕;2〔1903〕)により、算術を論理学によって基礎づける論理主義を提唱。また言語・論理に関する透徹した哲学的考察を通じ「言語への転回」を用意し、ラッセル、ウィトゲンシュタイン、カルナップらに決定的影響を与え、分析哲学の祖と称せられる。のみならず、現在も欧米はじめ世界の哲学界に深甚な影響を及ぼし続けている
野本和幸[ノモトカズユキ]
1939年生。創価大学教授・東京都立大学名誉教授
飯田隆[イイダタカシ]
1948年生。慶応義塾大学教授
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