目次
後世への最大遺物
デンマルク国の話
詩人ワルト、ホイットマン
失望と希望
戦争廃止論
平和の福音
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
黒木 素弓
8
これは内村鑑三氏の講演録。内村鑑三は、今まで文学史や日本史の中での名前しか知らず、この歳になって初めて触れました。彼の「二つのJ」(JesusとJapan)に対する熱い忠誠心に衝撃を覚えました。表題の「デンマルク国の話」には励ましと勇気をもらい、「平和の福音」にも心を揺さぶられました。聖書の知識があった方が理解しやすい内容です。日本人のクリスチャンには特におすすめの本です。2016/05/05
そーすけ
1
127*内村鑑三の生涯自体が、後世への最大遺物である。彼の著作を読んでいると、胸が熱くなる。2014/07/23
YayoiM
1
この本だとフォントが大きすぎるので逆に読みにくい。岩波版が宜しいです。シュレスヴィヒ・ホルシュタインを割譲させられた小国デンマルクが、地味な信仰心と知恵だけを頼りに地道な植林によって国土の再生を行い、ついにはヨーロッパでも最も豊かな国に再生していく話を講演会で語ったもの。内村鑑三の演説のうまさが光る。「戦争に勝つから豊かになるんじゃない。負けても豊かになる国はある。大事なのは、足元を見直し、正しい信仰にもとづいて勤勉に働く心だ。つまり魂が豊かなことが条件なんだ」という趣旨は、素朴だが真理をついている。2013/02/12