出版社内容情報
水は身近にありふれている。海,川,雲,雨,雪,そしてなによりも私たちのからだはほとんど水でできている。
地球になぜ水が誕生したのか? 水が生命誕生のドラマに果した役割とは? 自然と生命の日々の営みの中で水の働きとは?水をキーワードにその不可思議な性質から,地球と生命,環境破壊の話題まで,興味深いエピソードをまじえて解説する。
第1章 水満ちる惑星
水満ちる惑星
太陽系のどこに水があるか?
水はどこからきたか?
そして水が現れた!
海に集まる
第2章 H2Oの偶然の発見
第3章 二つのHと一つのO
姿を見せない魔術師
H2Oのクローズアップ像
二つのHと一つのO
H2Oの深い秘密
第4章 H2Oのすばらしい構造
ものを溶かす能力
水の表皮
知識の最前線
排水管を回り落ちる
第5章 生体を組立てる水
蛋白質の奇跡
地球最初の”人口”爆発
第6章 海洋のなかの生命の母胎
プランクトンの力
水と生命の動力工場
第7章 太陽系には類を見ない
最初の巨人たち
ホヤの幽霊譚
第8章 藍藻植物から人間の脳へ
巨大海洋生物の感覚
ついに - 猿の脳
ヒトの脳の由来
第9章 海が感覚を授けた
波の下のがやがや騒ぎ
今日の感覚の蓄積
感覚は各個で鋭敏になった
におい - 性の感覚
第10章 二つの顔をもった動物たち
生物を見えるものにした工夫
生き残るための過剰
海中の幼生たちの大秘密
第11章 海のなかの性の記録
原始の海のなかの性
われわれの性は褐藻類に由来するか
第12章 波の下の愛と闘い
性から見た成功の秘密
生命の主権を握る分子
ヒドラが語る怪奇譚
第13章 魔ものたち
海のなかのお化け
海の生物の操作
恐ろしいタコの仲間たち
魚に化けたタコ
海からの出現に備えて
巨大タコ
第14章 上陸の準備
波打ちぎわで
ラティマー女史の魚
半分は水に、半分は陸地に
逆戻り
昆虫 - 最初の土地所有者
第15章 陸のよび声
サケは秘密を語る
針路に狂いなし - 大洋でのサケ
なぜ、サケはさかのぼるのか
カリフォルニアの海岸風景
第16章 深海のよび声
海にいるウナギ
シュミットのオディッセーの発端
シュミットのオディッセー
第17章 デルタの夜明け
存分に享受してきた
第18章 偉大なる目覚め
偉大なる目覚め
六九年秋の未曾有のできごと
第19章 ”しかし熱汚染は違う”のか
清潔で魅力にあふれて
原子力発電所は爆発しないか
熱汚染 - 流れる水の有害なこと
どうしたらよいか
内容説明
大自然と生命の日々の営みの中で水が果たしている驚異に満ちたはたらきとは?水をキーワードにした、生命と地球の物語。
目次
第1章 水満ちる惑星
第2章 H2Oの偶然の発見
第3章 二つのHと一つのO
第4章 H2Oのすばらしい構造
第5章 生体を組立てる水
第6章 海洋のなかの生命の母胎
第7章 太陽系には類を見ない
第8章 藍藻植物から人間の脳へ
第9章 海が感覚を授けた
第10章 二つの顔をもった動物たち〔ほか〕