出版社内容情報
脳はいかにして精神活動を営んでいるのか? 著者は,脳が精神的営みを実現するための基本的な規則を〈ブレイン・コード〉と呼び,ついにそれを解明する時が来たと宣言する。そして,本書をその先鞭をつける試みとして位置づける。とりわけ,左脳と右脳を結合する脳梁の働きの秘密を探りながら,脳と心をめぐる大問題に挑んだ刺激的かつ意欲的な著作。
内容説明
脳が〈精神の座〉であることは疑いない。しかし、脳はそれをいかにして可能にしたのか。脳を構成する基本的単位であるニューロンの働き(ニューロン・コードと呼ぼう)についてはほぼ明らかとなった。課題は、脳という構造が、認識や思考、記憶などといった精神活動をいかに営みうるか、である。著者は、脳が精神的営みを実現するための基本的な規則を〈ブレイン・コード〉と呼び、ついにそれを明らかにする時がやって来たと宣言する。
目次
序文 「ブレイン・コード」とは何か
第1章 はじめに
第2章 半球間の情報伝達に関係する脳構造
第3章 脳梁の機能
第4章 脳梁の神経心理学的な機能
第5章 大脳の側方性に関わる主な機能と理論について
第6章 関連した動物実験
第7章 ブレイン・コード研究の理論的枠組み
第8章 結論
付録1 大脳皮質の地図
付録2 コンピュータ・シミュレーション