出版社内容情報
ルネサンス・フィレンツェに花開いた音楽文化を、メディチ家を中心に描く。コジモ、ロレンツォといった著名な芸術のパトロンがいかに音楽を愛し、利用したかは現代にも通じる。
内容説明
ルネサンス芸術最大のパトロン、メディチ家。コジモ、ロレンツォ、教皇レオ10世といった歴代の当主たちが、いかに音楽を愛し、また政治的に利用したか。また、キリスト教信徒組織である兄弟会を母体に音楽劇がはぐくまれ、オペラが誕生するまでの真実をえがく。
目次
プロローグ ルネサンス・フィレンツェの音楽パトロネージの諸相
第1章 音楽のパトロン、メディチ家の誕生(ジョヴァンニ・ディ・ビッチ―メディチ銀行の創始者にして最初のパトロン;コジモ・イル・ヴェッキオ―気前のよいパトロンにして老練な政治家 ほか)
第2章 メディチ家教皇時代の政治と音楽(愚鈍なピエロ―フィレンツェから追放された不運な青年;教皇レオ一〇世―いともすぐれた音楽家 ほか)
第3章 メディチ家の宮廷祝祭とオペラの誕生(アレッサンドロ・デ・メディチ―フィレンツェの僭主;コジモ一世―トスカーナ大公国の創始者 ほか)
エピローグ ルネサンス・フィレンツェのサウンドスケープ
著者等紹介
米田潔弘[ヨネダユキヒロ]
1955年、長野県生まれ。上智大学文学部卒、同大学院文学研究科修了(西洋史専攻)。フィレンツェのハーヴァード大学付属イタリア・ルネサンス研究所留学。専攻は、西洋史、イタリア文化史。現在、桐朋学園大学助教授
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