食糧生産社会の考古学

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食糧生産社会の考古学

  • 常木 晃【著】
  • 価格 ¥5,280(本体¥4,800)
  • 朝倉書店(1999/11発売)
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  • サイズ A5判/ページ数 260p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784254535334
  • NDC分類 202.5
  • Cコード C3320

出版社内容情報

地球の生態系を破壊するまでに至った人類の食糧生産社会を,その原点に戻り解説。〔内容〕農耕誕生/歩く預金口座(家畜と乳製品)/稲と神々の源流/縄文から弥生へ/東地中海世界における果樹栽培の始まりと展開/他

【目次】
0. 序章 農耕誕生
0.1 植物栽培と農耕
 0.2 最初の農耕起源論:近接モデル
   オアシス仮説/核地帯仮説
 0.3 狩猟採集民の復権とストレスモデル
   人口圧仮説
 0.4 多様化する農耕起源論
   進化論モデル/社会要因モデル
 0.5 コンセンサスの形成
1. 西アジア初期農耕の土地選択―低湿地園耕の成立と展開―
 1.1 はじめに
 1.2 初期農耕の低湿地志向
   遺跡標高と遺跡推定面積との相関/なぜヨルダン渓谷か/なぜ西岸か/
   ヨルダン渓谷以外ではどうか
 1.3 野生種収集から低湿地園耕へ
   遺跡構成による追跡/季節性による追跡/補足
 1.4 低湿地園耕から丘陵部粗放天水農耕へ
   レヴァント南部のPPNB前・中期:「高地部における局所的な低湿地園耕」/
   レヴァント北部の初期農耕:丘陵部志向の潜在/
   レヴァント北部のPPNB中期・後期:丘陵部粗放天水農耕へのシフト/
   再びレヴァント南部:丘陵部粗放天水農耕への遅いシフト
 1.5 おわりに
2. The Walking Account:歩く預金口座―西アジアにおける家畜と乳製品の開発―
 2.1 はじめに
 2.2 西アジア型農耕の成立
 2.3 家畜の起源
   家畜化の指標/カゼルからヤギ・ヒツジへ:レヴァントの場合/
   ヤギ・ヒツジの家畜化:タウルス―ザグロス山麓地域/
   ウシ・ブタの家畜化:家畜化第2の波
 2.4 乳利用の開始
   牧人のジレンマ/家畜飼養と乳利用
 2.5 おわりに
3. 稲と神々の源流―中国新石器文化と稲作農耕―
 3.1 はじめに
 3.2 稲作考古学
   稲作起源論の展開/最古のイネの発見
 3.3 各地の稲作のはじまりと展開
   長江下流域/華南地域/長江上流域/華北地域/東北地方
 3.4 稲作形態の様相
   水田址とその関連施設/収穫具/農具
 3.5 カミの造形
 3.6 長江中流域における集落構造の変化
 3.7 長江世界の一視点
 3.8 おわりに
4. 中原と辺境の形成―黄河流域と東アジアの農耕文化―
 4.1 はじめに
 4.2 華北の初期農耕の特徴
 4.3 社会集団の成長と農耕
 4.4 家畜化の問題
 4.5 華北新石器社会における階層化と集団の統合
 4.6 農耕の拡散
 4.7 おわりに
5. 縄文から弥生へ―動植物の管理と食糧生産―
 5.1 はじめに
 5.2 縄文・弥生時代の動物管理
   イヌの飼育/イノシシ(ブタ)の飼育/その他の動物管理
 5.3 縄文・弥生時代の植物管理
   堅果類の管理/縄文時代の穀物管理/弥生時代の植物管理
 5.4 おわりに
6. 日本列島における稲作の受容―稲作開始期の重層性の画期―
 6.1 はじめに
 6.2 日本列島における稲作の受容
   縄文時代のイネ資料/栽培方法の問題
 6.3 縄文と弥生稲作の重層と画期
 6.4 灌漑型水稲作の波及と定着
   イネの波及と文化要素/第一次資料群と水田の広がり/第二次資料群の動態/
   第三次資料群の動態/灌漑型水稲作の定着化に見られる地域的時間差
 6.5 おわりに
7. 日本型農耕社会の形成―古墳時代における水田開発―
 7.1 はじめに
 7.2 水田区画の検討
   小区画水田の諸形態/小区画をめぐる論議/古墳時代水田への視角
 7.3 水利施設の検討
   灌漑方式の諸形態/堰と水路の発達/新技術の胎動
 7.4 古墳時代の水田開発
 7.5 おわりに
8. 第2の植物性食糧生産―東地中海世界における果樹栽培の始まりと展開:
  オリーヴを中心に―
 8.1 はじめに
 8.2 果樹栽培の特色と考古学との関連
   果樹栽培の特色/果樹栽培の2つの波/考古学的研究の方法と視角
 8.3 シリア,パレスチナにおけるオリーヴ栽培の始まりと展開
   果実の採集から果樹栽培へ/オリーヴの搾油技術の発展/
   果樹栽培の盛衰とその要因
 8.4 おわりに
9. ユーラシア草原の開発―騎馬遊牧の起源と成立―
 9.1 ユーラシア草原の騎馬遊牧
 9.2 ウマの家畜化
   デレイフカ/ボタイ
 9.3 遊牧的牧畜発生の環境
   ヤームナヤ文化における家畜の増加/馬具の発見/車両の出現/
   草原東部の状況
 9.4 騎馬遊牧の発展
   草原の開発/車両の発達/馬車の登場/馬具の発達
 9.5 遊牧的家畜社会の確立
10. 食糧生産社会が語るもの
11. 用語解説
12. 索 引

【編集者】
常 木   晃
【著者】
小 柳 美 樹, 佐 藤 洋一郎
滝 沢   誠, 常 木   晃
外 山 秀 一, 中 山 誠 二
藤 井 純 夫, 宮 本 一 夫
三 宅   裕, 山 田 康 弘
雪 嶋 宏 一, 和 田 久 彦

内容説明

本書は、食糧生産段階の生業に焦点を据えて、考古学研究の現段階を押さえている。

目次

序章 農耕誕生
第1章 西アジア初期農耕の土地選択―低湿地園耕の成立と展開
第2章 The Walking Account:歩く預金口座―西アジアにおける家畜と乳製品の開発
第3章 稲と神々の源流―中国新石器文化と稲作農耕
第4章 中原と辺境の形成―黄河流域と東アジアの農耕文化
第5章 縄文から弥生へ―動植物の管理と食糧生産
第6章 日本列島における稲作の受容―稲作開始期の重層性と画期
第7章 日本型農耕社会の形成―古墳時代における水田開発
第8章 第2の植物性食糧生産―東地中海世界における果樹栽培の始まりと展開:オリーヴを中心に
第9章 ユーラシア草原の開発―騎馬遊牧の起源と成立
終章 食糧生産社会が語るもの