内容説明
兵士に対する抑圧と軍紀の強制、陸海軍の対抗と統帥権の独立を軸に日本軍隊の特質を分析するとともに、侵略戦争を容認し支持した天皇・宮中グループの動向を追究して、戦争責任の所在を鮮明に描く。
目次
1 日本軍隊の特質(日本軍隊における革命と反革命;日本軍隊における幕僚の性格;日本軍隊における兵士の地位)
2 天皇制の特質と軍隊(軍紀と服従;近代天皇制の変質と軍部;国防国策をめぐる陸海軍の対立)
3 天皇制と戦争責任(戦前天皇制における天皇の地位;宮中グループの政治的役割;敗戦と天皇制)