内容説明
「なぜ戦争に反対しなかったのか」と問われ、なぜ、阻止できなかったのかと悔いる。戦勝に熱狂し、いつの間にか戦争遂行に協力していた民衆。日常に流される日々であった〈あの時〉私たちはどうすべきであったのか。そして今!
目次
1 考えたいこと(戦後史における戦争責任について)
2 考えてみると(被害者としての民衆、加害者としての民衆―家永三郎『戦争責任』をめぐって;「戦争への大勢」と「民衆の不作為」―吉田満“一兵士の責任”をめぐって;現状況の起点としての戦争体験―吉見義明『草の根ファシズム』をめぐって;主体的戦争責任は歴史学の対象か;戦後左翼の「戦後責任」について;2人の警官と「戦後責任」の問題;2つの学会から;戦争記録は「趣味としてのレトロ」か?;小循環の積み重ね)
3 まとめると(学生の立場から;主婦の立場から;一公務員として;元一兵士として)