文春文庫<br> 黒衣の宰相

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文春文庫
黒衣の宰相

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  • サイズ 文庫判/ページ数 767p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167679194
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

黒衣の宰相と呼ばれた金地院崇伝は、墨染めの衣を身にまとった禅僧でありながら、徳川家康の懐刀として政治に参画した。豊臣家滅亡の切掛となった方広寺鐘銘事件を画策し、武家諸法度、禁中並公家諸法度などの基本法典を起草して徳川二百七十年の平和の礎を築き上げた希代の怪僧の生涯を描いた長篇歴史小説。

著者等紹介

火坂雅志[ヒサカマサシ]
1956年生まれ。早稲田大学商学部卒業後、出版社勤務をへて、88年『花月秘拳行』で作家デビュー。『全宗』が話題作になるなど、時代小説の旗手として活躍
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

只三郎

17
家康に仕え、豊臣滅亡、数々の江戸幕府の政策(武家諸法度等)等に貢献した金地院崇伝の生涯を描いた本作。 己の野心を遂げるために冷徹に物事を進めるにで、その内の奥にある物は情熱的な熱い心を秘めている崇伝。 その設定が彼の葛藤をより良く描いていて、物語に絶妙な面白さを与えていた。2020/01/29

たみ

14
家康の下で活躍した禅僧:金地院崇伝が主人公の小説。方広寺鐘銘事件を画策、武家諸法度などの法典を起草、若いうちからバリバリ出世して寺社・朝廷を掌握するのに活躍したため「大欲山悪長老」「天魔外道」「大山欲気根院僭上悪国師」とか呼ばれちゃった方だそうです、うひぁ~。家康の怪僧といえば天海さんという認識で(名前を知っている程度)今作でこの方のお名前を知りましたが、すごい(魅力的な)人がいらっしゃるんですねぇ。友や恋の面は順調といえず、公私の落差でぐいぐいページが進みました。おもしろかった~! 天海さん何者~!?2016/07/28

タッキー

9
有名な方広寺鐘銘事件を起こし、武家諸法度を起草した僧侶を主人公にした歴史物。僧侶の視点からの徳川の天下取りの話が新鮮でした。いかにこの時代、政治と宗教が密接な関係にあったかがよく分かります。崇伝に捨てられた紀香に同情しましたが、最後はちょっと救われた気がします。一つの想いを持って何かを成し遂げる強さ、私には無理そうです(>_<)2018/05/19

北之庄

5
本作は家康のブレーンであった金地院崇伝が主人公。かつて日本史授業で習った記憶がある程度でノーマーク。南禅寺禅僧であったことがまず驚き。鎌倉以来、武家の帰依厚い禅宗は、清廉なイメージ。彼やライバル沢庵の様な高僧が、いかにも政治的だったとは意外。名高い方広寺の鐘銘事件や天台宗の怪僧天海との暗闘等、彼の周りは、終始陰気で湿っぽい。例えるならば小沢一郎あたりか?パックストクガワーナの礎となったと作者は言うが、同じく火坂作品の安国寺恵瓊とは零落名門武家の後裔との共通項はあるが、彼の快男児振りには程遠い人物との印象。2018/10/25

naolog

5
分厚い。読んだ気がしないこの物語感のなさ。でも面白い。坊主だか僧侶だか知りませんが、南禅寺関連でこのような人がいたのですね。能力をどこで発揮するかはその人の人生だがしかしまぁ修羅の道というのも解りますなぁ。2015/10/23

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