文春文庫
人間の事実〈2〉転機に立つ日本人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 448p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167240189
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

日本が、そして日本人が今、大きく変わっていく。巨大権力の暗部を照射する眼、技術社会の限界と再生への道、新しい戦争記録の潮流、男と女の視点、国際化時代の変容…さまざまなノンフィクションはどんな可能性をもって、同時代を描いてきたのか。壮大な変貌の事実を総覧する。

目次

権力の暗部を照射する眼
技術社会の影と再生の道
戦争の記録の新しい潮流
女たちの時空の変容
男たちは何を書くのか
国際化による国家の中和化

著者等紹介

柳田邦男[ヤナギダクニオ]
1936年栃木県生まれ。東大経済学部卒業後、NHK入局。放送記者として活躍した後、退局して執筆活動に専念。72年「マッハの恐怖」で第3回大宅壮一ノンフィクション賞、79年「ガン回廊の朝」で第1回講談社ノンフィクション賞、85年「撃墜」他でボーン・上田記念国際記者賞、95年「犠牲(サクリファイス)」などで第43回菊池寛賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

8
Ⅰに続くノンフィクション選集の後半(第7巻~第12巻)までの解説を1冊にまとめたものです。この中では立花隆さんに関する部分や、戦争の記録についての部分が私個人としては興味を持ちました。ただ本当に地道な作業ですよね。この選集に収めるにあたってここに収められているよりも多くの作品を読んでおられるのですから。2014/02/16

すうさん

0
人間の事実Ⅰに続き通読したが、ノンフィクションという分野が新時代のジャンルとして確立され、初めてその分類と総括をまとめた本である。日本人は読書好きだけではなく、日記を含め結構ものを書く国民であるらしい。特に戦争中や重い病にかかった時、無名の人が沢山の傑作を残してきた。作家が学究的に研究したものを発表したのではなく、インタビュー等の形で聴きとめたものも素晴らしい作品になる。そこにはまさに「人の生き様」「人間そのもの」が現われる。私もこれからも興味の向くまま膨大な「人間の真実」の作品群を読んでいきたい。2016/11/27

hatayan

0
1970年代から1990年代中盤までに出版されたノンフィクションの総覧的な本。 1997年に刊行された単行本の文庫版で、上下巻に分かれています。 下巻は、ジャーナリズム、事故、公害、国際化、スポーツ、戦争などがテーマ。 著者や書名別の索引が用意され、資料性も高いです。 文庫の解説の代わりに、著者の柳田邦男氏と2001年に夭折したノンフィクション作家の井田真木子氏との対談が収録されており、こちらも読み応えがあります。

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