パックス・モンゴリカ―チンギス・ハンがつくった新世界

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  • サイズ B6判/ページ数 431,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140811436
  • NDC分類 222.6
  • Cコード C0098

内容説明

定住を望まぬ草原の民が、太平洋から地中海にいたる巨大な版図を持ったのはなぜか。モンゴル人の習慣・思想から見てみると、チンギス・ハンが求めたもの、彼の一族が世界を根本からつくりかえた理由のすべてがあきらかになる。アメリカの文化人類学者である著者は、モンゴル人学者と共同研究チームをつくり、5年にわたってモンゴルをフールド調査した。小説を読むようにおもしろい、新しい視点のモンゴル史。

目次

消えた征服者
第1部 草原の恐怖支配―1162~1206(血の塊;三つの川の物語;ハンたちの戦い)
第2部 モンゴル世界大戦―1211~1261(金国皇帝に唾する;スルタン対ハン;ヨーロッパの発見と征服 ほか)
第3部 グローバルな目覚め―1262~1962(クビライ・ハンと新モンゴル帝国;黄金の光;幻想の帝国)
チンギス・ハンの永遠の魂

著者等紹介

ウェザーフォード,ジャック[ウェザーフォード,ジャック][Weatherford,Jack]
1947年生まれ。文化人類学者。ミネソタ州マカレスター大学教授で、先住民文化研究の第一人者。モンゴル国チンギス・ハーン大学から名誉博士号を受けた

星川淳[ホシカワジュン]
1952年、東京生まれ。作家・翻訳家。82年より屋久島在住後、現在NPOグリーンピース・ジャパン事務局長

横堀冨佐子[ヨコボリフサコ]
東京大学文学部英文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Ryo

4
ローマ人の物語のカエサルに感動していたけれど、チンギスハンはそんなものじゃなかった。。。奴隷から大帝国のハンという下剋上もさることながら、生き様まで格好良い。 この人本当に人間?? 彼の築いた国の在り方もこれまた凄い。 確かにこのレベルじゃなければあんな帝国を作れる筈もないよね。。。 ローマにしろモンゴルにしろ、長期的な大帝国はみんな他の文化に寛容。 あんな事で崩壊していなかったなら、世界はもっと平和で穏やかな世界だっただろうなぁ。 しかし、モンゴリアンという言葉にダウン症という意味があったのは衝撃。2015/11/26

Cana.t.kazu

2
 興味深いというか,面白かったです。 新しい発見がたくさんあって。 ただ,それらを検証していかなければなりませんが。2021/11/29

Mana

2
とても面白かった。モンゴル帝国の大まかな歴史の流れが分かった。以下は覚書。チンギス・ハン以前の草原はかなり無秩序で過酷な世界だった。チンギス・ハンは不遇な幼少時代を送ったことでより良い秩序のある世界を構築しようとした。長子相続とかじゃないから、いとことかも含めて後継争いが毎回ややこしい。フビライの兄モンケまではモンゴル帝国の全ハーンとしての地位があったけど、以降はそれぞれのハン国がほぼ独立国家同士だった。モンゴル帝国の瓦解はペストで流通網が止まったせいで各地でモンゴル人が孤立して崩壊していった。2021/02/20

wang

1
モンゴル帝国の通史。主として元朝秘史の記述と実地研究などの成果。前半のテムジン誕生前夜から大ハーン就任までは歴史というより大河ドラマ。モンゴル軍団がなぜ強かったのかを戦術から細かく検証。いくつかの陣形なども。残虐なイメージで語られることが多いが、そのほとんどは敵方の非礼かつ残虐な行為への代償として行われ、そういう風説が流布することで戦わずして勝つ戦略でもあった。大帝国を運営する哲学は現代以上に優れている点がある。世界文化経済科学社会に多大な影響を残している。何人かの愚かな指導者やペストがなければと想像する2012/08/30

しんさん

1
ディ・モールト,いいぞォーッ!!!!!!! 人種、宗教、言語を超えた能力主義と絶大な軍事力。それによって人と物と情報を絶えず迅速に動かし、空前の領土を出現させたモンゴル帝国。彼らが東西の文明をつないだことで、本当の意味での「世界史」が始まった。だけではなく、信教の自由、自由貿易、法の絶対性、外交特権の確立、政教分離、紙幣の使用、国際法の制定、情報網の整備などは、モンゴルがつくりあげたものだ。 「元朝秘史」と著者のフィールドワークをベースに書かれたこの本は、物語のようで非常に読みやすい。イル・ハン国の2012/03/27

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