出版社内容情報
新しい経済史の像を打ち立てた故橋本寿朗教授の初期の論考を中心に編みなおし,19世紀末から20世紀前半の世界経済システムの変化を日本経済の発展に切り替えていく重要なポイントを造船工業の動態に焦点をあてて解明する,著者自身の構想による論集.武田晴人教授の解題を付す.
目次
第1章 第一次大戦期における造船資本の蓄積構造
第2章 1920年代の造船市場
第3章 1920年代における造船資本の蓄積構造
第4章 1920年代における独占的造船資本の蓄積過程―三菱・川崎両造船所の経営多角化をめぐって
第5章 昭和恐慌下の造船工業と合理化
第6章 満州事変期の造船市場
第7章 造船独占資本の蓄積過程
付論 戦間期日本資本主義分析の方法
著者等紹介
橋本寿朗[ハシモトジュロウ]
元法政大学経営学部教授。経済学博士。1946年埼玉県に生れる。1970年東京大学経済学部卒業。1975年東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。電気通信大学助教授、法政大学経営学部教授、東京大学社会科学研究所教授を経て2000年法政大学経営学部教授。2002年逝去
武田晴人[タケダハルヒト]
東京大学大学院経済学研究科教授
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