出版社内容情報
民族・国境をこえて革命をめざした試みであったコミンテルン,その全体像はいまだ充分につかみ切れてはいない.本書はコミンテルンをひとつの「システム」としてとらえなおし,インドシナ共産党との関係を軸に,その戦略と構想,運動の展開と現実との矛盾を明らかにし,現代史における意義を問う.ソ連崩壊後公開された一次史料の精査をふまえた労作.
目次
「コミンテルン」からコミンテルン・システムへ
第1部 前期コミンテルン・システムの形成過程とインドシナ共産党(前期コミンテルン・システムの形成と「インドシナ」の包摂;前期コミンテルン・システムの完成―システム中枢と周辺部の形成)
第2部 前期コミンテルン・システムの中のインドシナ共産党(インドシナ共産党の成立―システムの稼働とその欠陥の表面化;インドシナ共産党の再建―前期コミンテルン・システム改革の試み)
第3部 後期コミンテルン・システムの中のインドシナ共産党(後期コミンテルン・システムの形成とインドシナ共産党;土着化する共産主義運動)
インドシナ共産党にコミンテルン・システムが残したもの
著者等紹介
栗原浩英[クリハラヒロヒデ]
1957年埼玉県生まれ。1981年東京大学教養学部教養学科卒業。1987年東京大学大学院総合文化研究科博士課程中退。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授、博士(学術)
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