中公新書<br> カー・デザインの潮流―風土が生む機能と形態

中公新書
カー・デザインの潮流―風土が生む機能と形態

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  • サイズ 新書判/ページ数 239p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784121010834
  • NDC分類 537.1
  • Cコード C1265

内容説明

19世紀後半の自動車の発明により、人間はかつてない生活の激変を経験することになった。しかし、ヨーロッパ、アメリカ、日本という現代の自動車先進地域は、それぞれ、気候風土、社会牲活の様態が全く異なっていたため、自動車の製造思想も利用意識も際立った差異を見せることになった。本書は、長年自動車設計の現場に携わった著者が、ともすれば「外観」と同義と思われてきたデザインを通して、自動車社会が目ざすものを探る。

目次

第1章 昭和から平成への流れに漂うデザイン―乗り手の好み、作り手の思想
第2章 デザインの源流を探って―西欧文明と近代資本主義の中で
第3章 時代を映すデザイン―空力デザインと「戦争と平和」
第4章 アメリカのマーケットとデザイン―デイヴィー・クロケットとドリームカーとT型モデル
第5章 ヨーロッパのマーケットとデザイン―伝統・独自性の尊重とノブレス・オブリージュ
第6章 日本のマーケットとデザイン―伝統的思想とからくりの意匠
第7章 デザインの地域特性とは何か―みんなが自分を演じること
第8章 カー・デザインのゆくえ―車社会が生き延びるために

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Naota_t

0
主題の通り、車のデザインを時代の変遷とともに解説する。 自分は車には全然興味がないけれど、副題『風土が生む機能と形態』にある通り、ヨーロッパ、アメリカ、日本の風土や歴史、ローカリティに紐づいたカー・デザインの変遷をたどるのは興味深かった。 2013/09/16

Zen-zen

0
車のデザインが生まれる背景を、歴史や民族性から読み解いた好著。ただ、途中で出た結論を何度も繰り返し書いてる印象があり、そこが瑕瑾か。大変勉強かつ刺激になりましたけど。2013/01/22

みやびん

0
日本車はいつまでたっても一般人にわかるオリジナリティもった車作りできてないなぁ。あの韓国でさえにも負けているぞ。2011/08/31

海老庵

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機能が形状に現れるのがデザインの本質であり価値なのだが、国産車は先駆者の生み出した価値を手軽に物にしユーザに印象づけるためデザインの表層のみを模倣するために似て異なる形としてしまった。そしてそれは今でも変わらずに続いている。車のみならずブランドを持つすべての物のデザインに通ずる事が書かれた本だった。2009/03/11

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