光る源氏の物語〈上〉

光る源氏の物語〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 360p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784120018497
  • NDC分類 913.36
  • Cコード C0095

内容説明

1000年のベールを剥いで今ここに鮮明によみがえる「源氏物語」。国語学者と小説家が男同士で語りあう大胆率直な読みと解釈。

目次

「桐壺」
「帚木」「空蝉」「夕顔」
「若紫」
「末摘花」「紅葉賀」「花宴」
「葵」
「賢木」
「花散里」「須磨」「明石」
「澪標」「絵合」「松風」「薄雲」「朝顔」「少女」
「蓬生」「関屋」「玉鬘」「初音」「胡蝶」「蛍」「常夏」「篝火」「野分」「行幸」「藤袴」「真木柱」
「海枝」「藤裏葉」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

49
『源氏物語』を語り合うのですが、マニアックで学術的な印象を受けました。物語の見方の深さを感じます。下巻も読みます。2021/12/07

莉盆

10
まるでミステリーの謎解きのよう。 考えてみれば、『源氏物語』自体が、今とは言葉も文化も違う千年以上も前に書かれたわけだし、和歌を読み合い、そこに委ねられた相手の意図をおしはかったり、推察したりという謎解きそのもの。 その上、作者の紫式部は何もかも詳らかに綴っているわけではなく、曖昧。 原文の一部とその丸谷才一の現代語訳に続き、著者二人がそれぞれ内容について互いの意見を述べている。本書を読んで、なるほどそういうことだったのねというのは多く、わけても大野晋のいうa系、b系の考え方には見晴らしがよくなる思い。 2023/11/24

:*:♪・゜’☆…((φ(‘ー’*)

3
とってもイイ(⁎˃ᴗ˂⁎)全巻について原文抜粋・小説家訳→国語学者と二人であれこれ議論、感想交換。若紫は絶対読め、匂宮~竹河はこの本の要約で充分、式部はこの辺で十二指腸潰瘍になったはずだ、理由は…と自由な発言が楽しい。「かかやく日の宮」があるはずだがカットされ散逸した、谷崎源氏も不敬罪だとカットされた時期があったように。後人の補作で散逸したものがあるが、匂宮など三巻は残ったそれで式部作ではない、いや本人の気持ちの変化の跡で本人作だ云々。単語や助詞の質や数の分析も。研究・考察とはこうやるのだと手本になった。2021/12/28

ヨシモト@更新の度にナイスつけるの止めてね

3
積むこと十年、ようやく時を得た。『輝く日の宮』のベースは、この対談にあったのだな。近代小説との比較論も面白かった。2016/08/16

Bibliotheca

1
再読の再読。どれだけ原文を読んでも解説を読んでも、実は知らないことが山ほどあることが分かったという結論に帰結するしかない。国語学の碩学と小説家。日本語に対して生涯をかけて寄り添い切った二人だからこそなしえた対談集。騙されたと思って読んでみてください。2017/01/04

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