ウィーン最後のワルツ

ウィーン最後のワルツ

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  • サイズ B6判/ページ数 409p/高さ 20X15cm
  • 商品コード 9784105254018
  • NDC分類 936
  • Cコード C0098

内容説明

曾祖父から受け継いだ一族の歴史は、ヒトラーのオーストラリア併合によって、突如終りを告げた。ナチスの追及を逃れ、ベルリン、バルト諸国、アイルランド、安住の地へと流浪の旅は始まる…。激動のヨーロッパ近代史を生きた一家の百年の運命を描く、感動のノンフィクション。W.H.スミス文学賞受賞作。

目次

第1部 クラール家の人びと
第2部 ウィーンの残照
第3部 「自由」への旅立ち

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

印度 洋一郎

2
ウィーン生まれのブルジョア(父親は銀行の会計士。今で言うとアッパーミドル)層ユダヤ系という出自の著者が、東欧出身の曾祖父母から第二次大戦までの自分と家族について綴った自叙伝。当時、オーストリア(帝国から戦前の共和国までの時代)に生きたユダヤ人達がどのような人達だったのかを垣間見る記録でもある。第一次大戦終結から第二次大戦勃発までの戦間期のオーストリアを、当時少年だった著者の視点から回顧すると、根強い反ユダヤ主義はありつつも概ね平穏だった。しかし30年代後半から、ナチスの伸張によって、亡命を余儀なくされる。2022/04/01

ルナティック

2
便宜上この日付で。WW2前夜のウィーンに住む著者一族の物語。著者の回想録でもある。裕福なユダヤ人一族に生まれた著者は、経済的にも知的にも恵まれた生活を享受していたが、やはり差別は存在しており・・・ウィーンを舞台に、人々がナチスに共鳴し、ユダヤ人が次第に追い詰められる姿を描いている。著者は、両親のこと、そして一族のことを郷愁を込めて思い出している。親戚関係、仲違い、愛情・・・迫害のことだけではないので、当時のユダヤ人の考え等々を読み取ることも可能。このような物語は結構あるのだが、どうも読者が少ないのが残念。2014/04/15

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