太宰治と聖書

太宰治と聖書

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  • サイズ B6判/ページ数 201p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103353072
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

昭和十一年十月、パビナール中毒で入院中、太宰は聖書に耽溺した。「HUMAN LOST」「斜陽」「桜桃」など主要作品の鍵となる聖句の数々を取り出し、鮮やかに解析しながら、太宰にとっての神とは、罪障とは何かを問う。太宰文学にちりばめられた聖書の言葉を鍵に、生き急いだ生涯に新たな光をあてる画期的な書。

目次

聖書への接近
なんぢら断食するとき、かの偽善者のごとく悲しき面容をすな
空飛ぶ鳥を見よ、播かず、刈らず、倉に収めず
「駈込み訴へ」
パウロの書簡
己れを愛するがごとく、汝の隣人を愛せ
赦さるる事の少き者は、その愛する事もまた少し
身を殺して霊魂をころし得ぬ者どもを懼るな、身と霊魂とをゲヘナにて滅し得る者をおそれよ
われ、山にむかひて、目を挙ぐ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころっぷ

1
ロマンスの地獄で、己の業苦に聖書を引き寄せて生き抜いた太宰。余りに優しい男の新たな側面からの解釈に感嘆。2010/01/31

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