内容説明
毎年の最高傑作短篇に授賞される川端文学賞の25年。その全作品と選評。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
押さない
2
6/10 川端康成文学賞とは一体どんな部門なのかピンとこなかったので試しに手にとってみる。短編私小説、私小説風小説と受け取って良いのだろう。基本私は物語が読みたい派で余程好きな作家でないとエッセイは手に取らず私の生活ですと話されても「知らんがな」と思ってしまうからである。ここにあるのはエッセイというより私小説と呼ぶのがふさわしく「知らんがな」の後に「いや文章うま」と落ち着く。かつて日本文学といえば私小説を指していたのだと再認識させられた。2023/03/27
踊る猫
2
良かれ悪しかれ日本のかつての「純文学」とはウェットなものだったのだな……ということが垣間見える。いや小川国夫や開高健、そして大江健三郎氏のようにドライな書き手も居るといえば居るのだけれど全体的には水墨画のように淡々とした筆致で、ドラマティックな出来事を極力排し叙情で円やかに包み込まれているという印象を受ける。「純文学」とはそういうものなのだな……と書けば身も蓋もないだろうか。ちょっと調べたところによればここから最近の受賞作は突き抜けた達成を示しているようなので、第二巻も読むのが楽しみ。優れたアンソロジーだ2016/03/16
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
1
処分のため過去在庫を登録月間。2017/06/28
KIRIN
0
再読。発売当初に図書館で借りましたが、どうしても欲しくなり、中古本市場を探してやっと入手しました。珠玉の短編小説とともに、すでに鬼籍に入った人も多い選者の選評や、作家の受賞の言葉も読めるとても貴重な本です。2024/02/26
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