内容説明
クロスカントリー競技会で優勝を目前にしながら走るのをやめ、感化院長などの期待に見事に反抗を示した非行少年スミス―社会が築いたさまざまな規制への反撥と偽善的な権力者に対するアナーキックな憤りをみずみずしい文体で描いて、青春の生命の躍動と強靱さあふれる表題作ほか7編収録。
著者等紹介
シリトー,アラン[シリトー,アラン] [Sillitoe,Alan]
1928‐2010。イギリスの作家。労働者の息子としてノッティンガムに生れる。19歳で空軍の無線技手となるが、肺結核にかかり療養中に創作を開始。1958年、労働者階級の生活を内側から描いた『土曜の夜と日曜の朝』で一躍有名になる
丸谷才一[マルヤサイイチ]
1925(大正14)年、山形県鶴岡市生れ。東京大学英文科卒。’68(昭和43)年『年の残り』で芥川賞を受賞。その後、小説、評論、エッセイ、翻訳と幅広い文筆活動を展開。2012年没
河野一郎[コウノイチロウ]
1930(昭和5)年大阪生れ。東京外語大英米語学科卒。東京外語大・フェリス女学院大名誉教授。専門は、現代イギリス小説、児童文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。