新潮文庫<br> 腰痛放浪記 椅子がこわい

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新潮文庫
腰痛放浪記 椅子がこわい

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  • サイズ 文庫判/ページ数 246p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101443102
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

内容説明

「夏樹静子のお葬式を出しましょう」―苦しみ抜き、疲れ果て、不治の恐怖に脅かされた闘病の果てに、医者はこう言った。時には死までを思い浮かべた鋭い腰の疼痛は、実は抑制された内なる魂の叫びだった。そして著者もいまだに信じられないという、劇的な結末が訪れる。3年間の地獄の責め苦は、指一本触れられずに完治した。感動の腰痛闘病記。

目次

第1章 見あげる風景
第2章 筋肉の預金残高
第3章 世に腰痛者と名医は多い
第4章 霊
第5章 心身症
第6章 入眠剤四百錠
第7章 海の見える寝室
第8章 螺旋階段
第9章 〓啄(そつたく)同時

著者等紹介

夏樹静子[ナツキシズコ]
東京生れ。慶応義塾大学英文科卒。在学中からNHKの推理番組の脚本を手掛ける。結婚で一時中断するが、’69年江戸川乱歩賞に『天使が消えていく』で応募、執筆を再開する。繊細な心理描写を用い、社会性に富む題材を扱う。’73年、『蒸発』で日本推理作家協会賞、’89年に仏訳『第三の女』でロマン・アバンチュール大賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジョニジョニ

28
「腰痛は〈怒り〉である」を読んで10年来の痛みが嘘のように消えた僕にとって、納得の結末でした。彼女のようにレントゲンやMRI、鍼や手かざし、果ては除霊までする苦労はなかったですけど。世の中に溢れる腰痛治療法に悪気はないんだろうけど、それじゃ治らない人が多いみたい。彼女も内科の医師に、なんの異常もない検査結果から「心因ではないか」と言われたのに、筋力不足だとか姿勢だとか、うつ伏せがいいとか血行が悪いとか、散々悩んで、結局は心の問題だった。心はどんな痛みでも作り出す。僕も今でも、気をつけてます。2021/09/19

Pー

28
腰痛持ちにとってはリアルな痛みの表現ひとつひとつに、そうなんだよな・・・この痛みなんだよな~、なんて変に納得。その日の症状を記録する「痛み日記」から始まり、どんな薬も効果がない。骨は異常なく、年齢の標準よりきれい。原因不明の痛みに眠れない夜が重なる・・・病むことは孤独だと思う。さすが小説家、痛みのリアルな表現がズバリ当てはる。そして行きついたところ、それは「抑制された内なる魂の叫びだった」。三年間の地獄の責め苦は、指一本ふれられずに完治した。『心因性疼痛障害』(心身症)の実態を知る機会になった。2015/03/15

シュラフ

25
事実は小説よりも奇なりで、衝撃の結末。夏樹静子は54歳にして腰痛となる・・・はじめのうちは時間がたてば治るのだろうとタカをくくるのだが・・・ますますひどくなってくる・・・はじめ医師の見立ては運動不足・・・水中歩行によって筋肉をつけるのだが治らない・・・思い余ってあっちこっちの医師・・・果ては霊の供養まで・・・絶望の中で出会った心療内科の医師から思いもよらぬ「心身性」の診断がくだる。最後の絶食療法がすさまじい・・・まるで悪魔祓いのような壮絶さである。3年間の地獄の責め苦の原因は夏樹静子の心の中にあった。2014/10/13

びわこっこ

24
関西から東北へ移住して1年が過ぎたころ、突然、右腕が痛くて使えなくなった。PCも打てず、車の運転も危なかったので、整形外科へ行って、リウマチの薬などを処方されたが、3か月経っても改善せず、市民病院の頸椎の手術の専門医に診てもらうことになったが、原因が分からず、しまいには医者と喧嘩する羽目になった。Facebookで嘆いたら、森林セラピーを教わった、東京の心療科医が薦めてくれた本。身体が心について行かず、悲鳴をあげた状態だった。仙台で森林療法を実践して、痛みはケロッと治った。病は気からですね!2022/12/30

MIHOLO

21
私も疼痛と闘い中。最近読んだ本の中でも疑問に思っている痛みは潜在的怒りや不安、心因性のものという括り。自分はそうじゃないという拒絶よりも、そうだとして、理解したよ、認めたよ、と思っても、すぐには痛みが引かない部分。潜在的な怒りや不安というのはそう簡単には拭えないんだろうか、それと共に、そんなに私は頑固なのか?頑固なんだろうな。でも気付いたんなら回復に向かうはずなんだと、この本を読んで光が射してきた感じ。自分だって似たような思考だったのに、夏樹さん早く心因性と認めて下さい!とお願いしたくなる内容だった。2020/08/11

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