テーマで読み解く日本の文学〈上〉―現代女性作家の試み

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  • サイズ B6判/ページ数 577p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093874779
  • NDC分類 910.2
  • Cコード C0091

出版社内容情報

女性作家が82テーマで読み解く日本文学史

これまでの日本文学史と異り文学作品の持つテーマに着目「神々との交わり」「エロスと死」等82テーマに分類し、現代文学の第一線で活躍している女性作家達が読み解く。今までにない日本文学史の姿が見える試みです

目次

1 神との交わり1―制度と禁忌(ヒメの力―少女(天女)の意味
『宇治拾遺物語』を読む ほか)
2 神との交わり2―口承文芸(琉球弧の歌謡群;歌謡の発生―アイヌの叙事詩 ほか)
3 異界はどこにある(世界のつくり方―『古事記』と『おもろさうし』;極楽はどこにある―景戒という男に会いたい ほか)
4 エロスと生死(豊穣なエロス;庶民の性愛―歌謡と説話の世界から ほか)
5 ジェンダー(異性の視線、異性の口調―太宰治『女生徒』宇野千代『色ざんげ』『おあん物語』『おきく物語』;越境する性 ほか)

著者等紹介

大庭みな子[オオバミナコ]
作家。1930年東京生まれ。津田塾大学卒。68年『三匹の蟹』で群像新人賞と芥川賞を受賞。96年『赤い満月』で川端康成文学賞を受ける
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感想・レビュー

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kaizen@名古屋de朝活読書会

24
ただ人は情けあれ槿(あさはほ)の花の上なる露の世に。1『閑吟集』の世界 デカダンスに潜む生命力。#佐伯裕子 水辺の歌が多く登場する。 2 歌謡の流れ 阿国歌舞伎 記憶としての身体の輝き。「ナンバ」右手と右足が前に出るあるきかた。 #返歌 阿国踊り伝承再現できぬのかかふきのさうしみんなでおどろ2016/09/16

Hiroki Nishizumi

4
実は崎山多美の文章を読まんが為に手を取ったが、むしろ他の作家がとても幅広い内容について書いてあり、とても感心した。特に津島佑子のうつほ物語に惹かれた。「音楽は神々のものであり人間がみだりに聞くものではない、時に魔物を呼ぶこともある。我々は音楽の本質を忘れていないか。」ということ。またそれ以外でも妖怪・異界についての記述も興味深く読めた。2020/02/05

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