出版社内容情報
綾辻 行人[アヤツジ ユキト]
著・文・その他
内容説明
新興宗教団体の教主が殺された。儀式のために篭もっていた神殿から姿を消し、頭部と左腕を切断された死体となって発見されたのだ。厳重な監視の目をかいくぐり、いかにして不可能犯罪は行われたのか。二ヵ月前、前教主が遂げた奇怪な死との関連は?真っ向勝負で読者に挑戦する、本格ミステリの会心作。
著者等紹介
綾辻行人[アヤツジユキト]
1960年京都府に生まれる。京都大学教育学部卒業、同大学院修了。『十角館の殺人』で本格推理の大型新人としてデビュー。『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とん大西
135
ベタなタイトルにアジャストしたようなコッテコテのどミステリー。いやぁ、面白かったです。キナ臭さ全開の新興宗教団体〈御玉神照命会〉。その教祖光子の謎の轢死。更に2ヶ月後に起きた光子の夫剛三の首なし殺人事件。トリックも動機も何もかもわからずどうやって着地するのやら、と一気読み。最大の見所は「真犯人」でした。こりゃぁ絶~っ対わからんょ。伏線回収に納得です(^^) 2021/05/02
ダイ@2019.11.2~一時休止
120
殺人方程式その1。副題のとおり切断された死体の訳が焦点。ヒビクとカナウの兄弟がイイ感じ。2013/11/19
青葉麒麟
116
主人公の刑事が双子って設定がユニーク。しかも奥さんが刑事ファンだから殉職しても大丈夫って断言してるのも笑える。滑車ってそんなに便利なモノなんだ。しかし生首を持ち歩きたくないなぁ(>_<)2013/03/01
えにくす
114
★★★★☆面白かった!久しぶりの綾辻さんの、本格ミステリー。新興宗教の教主の切断死体がマンション屋上で発見されて、主人公の明日香井兄弟が事件の真相を追う物語。何人もの怪しい容疑者が登場して、名前・職業・動機・アリバイが事件ノートに書かれてあるから分かりやすい。脳細胞をフル活動して犯人の目星を付けるが、終盤に解明した死体運搬トリックは複雑で難し過ぎる。これが易しければ満点だった。だがその後に出て来た真犯人の名前は、思わずえっ?と声を上げた程の衝撃!予想の遥か斜め上を行った。ラストもまさかの三段落ち!見事だ。2020/12/08
ちーたん
108
★★★★☆論理的にトリックを見破れ!綾辻先生からの挑戦状!!新興宗教の教主が頭部と左腕を切断され川を挟んだ隣市のマンションの屋上で発見される。いろんな側面から犯行は不可能犯罪。いったいどんなトリックが?◆解説の乾先生の考察が笑えるw『十角館の殺人』でおじさん向けミステリを皮肉ってる綾辻さんがその皮肉作大量出版だった?カッパ・ノベルズへ初殴り込み!それが本作!愛人やら刑事やら出て来るけど(そういうのがおじさん向けらしいw)本作は綾辻さんの頭の良さが光る一品✨大胆極まりないトリックだけど【方程式】なるほど~!2020/12/13
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