ハーバーマス―コミュニケーション行為

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  • サイズ B6判/ページ数 307p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062659277
  • NDC分類 108
  • Cコード C0010

目次

プロローグ コミュニケーション的理性への信頼
第1章 批判的社会理論への旅立ち
第2章 制度と言語―イデオロギー批判への取り組み
第3章 システムと生活世界
第4章 近代合理主義と人間のコミュニケーション
第5章 ポストモダン思想との対決
第6章 多元的社会における法と道徳
エピローグ 政治的実践の中で

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yamikin

6
みんなが幸せになるための普遍化原則はみんなが議論のアリーナに参加する討議倫理学原則の下で行わなければならない。だが社会の機能分化が進行した今日、公共圏でのコミュニケーション行為を通して形成される公的意見を政治に直接反映させることは出来ない。従って法というメディアを通して市民は国家権力をコントロールせよ、という話。ルーマンとの論争をもう少し詳しく知りたいがそれは別の本で。2009/10/07

里馬

5
まだハーバーマスの著作は未読だが、大枠としての思想や生い立ちを知るにたいへん役立った。コミュニケーションを巧く使ってよりよい社会を造っていくのってあまり現実的ではないような気もするのに彼は妥協しない。それどころか意欲的に対立する思想と関わっていく。共同で執筆したりするんだからいやはや。2013/06/05

スズキパル

1
フランクフルト学派というと、西洋的な理性の問題点を厳しく批判するイメージが強い。しかしハーバーマスついては、20世紀(特に戦後)に大きく揺らぐことになる「合理性」や「普遍性」、「啓蒙」の理念の建て直しを図り、崩れかけた「近代」の明るい側面を擁護し。再構成しているようなイメージを持った。社会システム論やポストモダン思想など、ハーバマス関わった論争の幅広さにも驚き。個人的には、第六章で述べられていた討議倫理学の話なんかが、特に興味深かった。2012/12/21

ワマ4世

0
読めば読むほど思う。ほんと優等生タイプよね。2015/04/10

わに

0
行為主体である「個人」という<点>ではなく、複数の主体による「討議」という<線>もしくは<円(グループ)>を起点とした考え方を初めて知った。 加えてフーコーなどの、「個人」を突き詰め「(潜在的な)関係」を否定する分析法もかなり面白いと思うけど、自分の足場さえ壊しうる理論だという指摘はごもっともだなと。 やっぱり、ハーバーマスは理想主義的な感じがするから流行らなかったのかな?でも、「普遍性」という言葉に無意識的にいやな印象を持っていた私としては、読んで良かったし、もっと広まってもいい思想なのになと思った。2021/08/21

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