講談社選書メチエ
フランス絵画の「近代」―シャルダンからマネまで

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062580649
  • NDC分類 723.35
  • Cコード C0371

内容説明

西欧絵画の権威「歴史画」は近代化の過程でいかに変質したか。画布に描かれたイメージ―性・裸体・東洋人―のはたす「社会的機能」とはなにか。誰でも知っている名画をよみ直し、新たな鑑賞の視線を提案する。

目次

第1章 家庭という名のユートピア―母‐女中‐台所
第2章 「理想的家庭」の呪縛―母‐父‐息子‐娘
第3章 男女イメージの対比から女のイメージの消去へ
第4章 戦争画における裸体―オリエンタリズムの問題
第5章 ロマン主義絵画の裸婦
第6章 裸婦の「織物」
第7章 歴史画の死と裸婦

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ラウリスタ~

10
18世紀後半から19世紀にかけてのフランス絵画の特に、歴史画に焦点を当てる。この本の特色は1995年という時点を考えれば(日本においては)先駆的に歴史画における女性の抹消、あるいは劣位を指摘していることだ。ダヴィッドの《ホラティウス兄弟の誓い》に代表されるように、男たちは国家のために戦いにいき、女たちは相手側から嫁いでいるため親族間の殺し合いになることを嘆く。このように男と女で、公と私の世界に明確にジャンダー・ロールが分かれている。サビニの女たちも革命後の和解だけでなく、勝者=強姦者の側に立つ女たちを意味2023/04/09

nyuunyaaa

2
西洋美術考察本。画家がどういう思いで作品を制作していたのか、西洋美術の知識ゼロの私でも、少し垣間見ることができました。とくに印象的だったのが、シャルダン、フラゴナール、ドラクロア。もし展示会があったら、絶対に行きたい!2022/01/19

Yosuke Saito

0
フェミニズムによるフランス近代美術の解説。各章一人の作家とその作品を取り上げている。著者は『画家ダヴィッド―革命の表現者から皇帝の首席画家へ』(1991)、およびフェミニズム美術史研究の集大成ともいえる大著『フランス革命の身体表象―ジェンダーからみた200年の遺産』(2011)を出されている。2011/12/04

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